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1988 年度 実績報告書

結晶化状態図にもとづく稀土類・鉄基新磁石合金の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62850131
研究機関東京大学

研究代表者

井野 博満  東京大学, 工学部, 教授 (20029466)

研究分担者 中川 康昭  東北大学, 金研, 教授 (10005944)
小田 克郎  東京大学, 工学部, 助手 (80177229)
永山 勝久  東京大学, 工学部, 教務職員 (80189167)
キーワード希土類・鉄基磁石 / アモルファス / 結晶化状態図 / ランダム磁気異方性 / 磁場中熱処理 / コバルト添加
研究概要

希土類と鉄を含む合金系で新しい硬磁気特性をもつ合金を結晶化状態図の解明を通じて開発し、あわせて、その磁性の起原を明らかにすることが本研究の目的である。本年度は、主として、NdーFeーBおよびPrーFeーB三元素及びそれぞれにCoを添加した四元素について、アモルファス形成能と結晶化プロセスを調べ、あわせて、結晶化に及ぼす磁場の効果について調べた。また、アモルファスNdーFe二元素の硬磁気特性の起原についてモデル計算を行った。
上記三元素および四元素については、Fe寄りの広い組成領域及びCoを50%までFeと置換した組成において、アモルファス単相が実現された。その結晶化温度はNd、B量の増加とともに、またCo置換量の増加とともに低下することが示された。また、Coを40%、50%置換した合金では、従来のX線回折ピークで同定できない新しい相が出現していることが見出された。高Co組成では、晶出するNd_2(Fe、Co)_<14>B相のキュリー温度が高くなることが期待されるので、キュリー温度以下で磁場中結晶化を試みたが、上述の未知相の出現のため、磁場効果については明確な知見が得られていない。
アモルファスNdーFe合金は低温で高い保磁力を示すが、これは、アモルファス相中のNd原子の大きな磁気異方性によるものであることがわかった。磁気異方性エネルギー、NdーFeおよびFeーFe間の交換相互作用エネルギーをパラメータとしてモデル計算を行い、磁化曲線および熱磁曲線の実験データをよく再現できることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永山勝久 ほか: 日本金属学会誌. 52. 251-258 (1988)

  • [文献書誌] K.Nagayama;H.Ino: Pcoc.JINIS-5:Supple.Trans.Japan Inst.Metals. 29. 261-264 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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