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1988 年度 実績報告書

コンスタント・コンポジション法によるセラミックス粉末の複合化

研究課題

研究課題/領域番号 62850140
研究機関東京都立大学

研究代表者

金沢 孝文  東京都立大学, 工学部, 教授 (60087286)

研究分担者 井川 一成  東ソー, 化学研究所, 室長
近沢 正敏  東京都立大学, 工学部, 教授 (90087289)
井上 博之  東京都立大学, 工学部, 助手 (10193608)
山下 仁大  東京都立大学, 工学部, 助手 (70174670)
梅垣 高士  東京都立大学, 工学部, 助教授 (70087287)
キーワード水酸アパタイト / 結晶成長 / pHスタット / ジルコニア / CaF_2
研究概要

pHスタットを利用して、コンスタント・コンポジション法により、アパタイト(Ap)を種結晶上に生成させることを目的として実験を行なった。pHを一定に保つために滴下する溶液の組成は、Apの析出があっても、母液のイオン強度、全Ca濃度、全P濃度なども一定となるように調製した。前年度に引き続き、リン酸カルシウム類、CaF_2、CaCO_3、ジルコニアアルミナなどを種結晶とした。CaCO_3、CaHPO_4・2H_2Oなどでは、Apの生成が認められないか、HAp結晶とリン酸八カルシウム(OCP)結晶とが生成した。CaF_2では、フッ素固溶のHApのみが生成することがわかった。ジルコニア、アルミナ粉末では、過飽和度が小さいと、リン酸カルシウム類の生成は、ほとんど認められず、過飽和度を大きくすると、OCPとHApとが混在してくることがわかった。フッ素が存在するとOCPの生成が抑制されることが認められたので、KF水溶液に浸漬してフッ素を添加したジルコニア粉末を使用したところ、結晶生成量は減少したもののOCPを含まないHAp結晶が成長することがわかった。ESCAによる分析やSEM観察から、ジルコニア粉末表面のフッ素吸着部分に、Ap結晶が生成成長することがわかった。また、フッ素添加ジルコニアやAp結晶が生成したジルコニアのフッ素のESCAの分析から、Apへのフッ素の固溶が確められた。フッ素添加の場合、ジルコニア表面に吸着したフッ素の量が少ないため、Ap生成量も多くならないと考えられる。フッ素無添加でOCPの混入したApについては、加熱処理などにより、OCPは分解することが確められている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Umegaki 他: 日本化学会欧文誌.

  • [文献書誌] 梅垣高士 他: 日本セラミックス協会学術論文誌.

  • [文献書誌] 梅垣高士 他: 日本セラミックス協会学術論文誌.

  • [文献書誌] 金沢孝文 編: "Inorganic Phosphate Materials" Kodansha-Elsevier, 0-289 (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2015-04-28  

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