1.高温熱容量測定装置の試作 (1)光強度から試料の放射率と真温度を同時に計算し記憶するコンピューターソフトは62年度に開発したが、63年度は、それらの記憶したデータを用いてステファンボルツマンの熱輻射の式から試料の熱容量を温度の関数で計算するプログラムソフトを開発した。 (2)試料を所定の温度まで均一に加熱する誘導加熱炉を設計試作した。 (3)試料を落下させるのと同時に測定が開始する様に、測定系にトリガーを与えるシステムを設計・試作した。 (4)多波長光高温計と加熱炉および放物面鏡とから成り、加熱後落下する試料の温度変化を追跡測定する高温熱容量測定装置を設計した。 (5)当初使用を予定していた光学スキャナーが科学研究費で認められなかった為、放物面鏡のみを用いて光高温計の石英受光面への集光を検討した。しかしながら、集光誤差が大きく光強度が弱く、温度の測定誤差が大きかった。現在、石英ファイバー束径の大きさと配置また試料の落下時の横方向のぶれを減らす工夫を検討している。
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