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1988 年度 実績報告書

ラジカル開環重合を利用した新規機能材料の合成とその物性評価

研究課題

研究課題/領域番号 62850155
研究機関東京工業大学

研究代表者

遠藤 剛  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40016738)

研究分担者 小島 慎二  日本石油化学(株), 川崎事業所品質管理二課, 課長
横澤 勉  東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (80182690)
高田 十志和  東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40179445)
キーワードラジカル開環重合 / 主鎖官能基 / ラジカル共重合 / 新規機能材料 / 汎用ポリマーの機能化 / 光分解性ポリマー / ラジカル開環性モノマー / ポリケトン
研究概要

本研究は、汎用ビニルモノマーと種々のラジカル開環能を有するモノマーとの共重合を検討し、エステル結合、エーテル結合、ケトン基などの官能基を主鎖に導入した今までにない新しい物性を有する汎用ポリマーの開発を行なうことである。今年度は新たな種々の官能基を汎用ポリマーに導入することを目的として、新しいラジカル開環性モノマーの開発と、これらのモノマーを用いる汎用ビニルモノマーとの共重合を検討した。以下に研究成果を述べる。
1.新規ラジカル開環性モノマーの開発:ビニルチイラン、ビニルシクロブタンのラジカル重合を検討した結果、それぞれ開環重合してポリマー主鎖にアソルスルフィド構造、炭素ー炭素二重結合が導入できることを明らかにした。またフェニル基、シアノ基、エステル基等を有するビニルシクロプロパンを合成し、重合挙動を検討した結果、いずれのモノマーもラジカル開環重合し、側鎖にこれらの官能基、主鎖に炭素ー炭素二重結合を有するポリマーが得られることを見出した。さらに2、2ージフェニルー4ーメチレンー1、3ージオキソラン(DPMD)のベンゼン環上に種々の官能基を導入し、DPMDのラジカル開環重合に及ぼす置換基効果を検討した結果、生成するポリマーは置換基によらずポリケトンであるが、重合速度は、種々の置換基によって自由に制御できることを見出した。これは汎用ビニルモノマーと共重合する上で重要な知見である。
2.DPMDと汎用ビニルモノマーとの共重合:DPMDとスチレン、メチルメタクリラート、酢酸ビニル等とのラジカル共重合を検討した結果、いずれもポリマー主鎖にケトン基を有する共重合体が得られた。これら共重合体の物性評価や光分解特性評価は、現在検討中である。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Youichi Hiraguri: J.Polym.Sci.Polym.Lett.Ed.26. 381-384 (1988)

  • [文献書誌] Youichi Hiraguri: J.Polym.Sci.Polym.Lett.Ed.27. 1-4 (1989)

  • [文献書誌] Takeshi Endo: J.Appl.Polym.Sci.

  • [文献書誌] Youichi Hiraguri: J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.

  • [文献書誌] Youichi Hiraguri: J.Polym.Sci.Polym.Lett.Ed.

  • [文献書誌] Takeshi Endo: J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.

  • [文献書誌] Takeshi Endo: J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.

  • [文献書誌] Takeshi Endo: Makromol.Chem.

  • [文献書誌] 遠藤剛: 日本接着協会誌. 24. 323-331 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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