研究課題/領域番号 |
62860017
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
角張 嘉孝 静岡大学, 農学部, 助教授 (60126026)
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研究分担者 |
守谷 孝志 小糸工業株式会社, 機電事業部・環境調節事業部, 第三係長
半田 繁 小糸工業株式会社, 機電事業部・環境調節事業部, 課長補佐
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | 蒸散量 / 光合成 / ブナ / クヌギ / シミュレ-ションモデル / 測定システム |
研究概要 |
本研究では蒸散量に推定に関して必要な研究機器の開発とそのソフトウェア開発について、これまで著者がとりあつかった環境同調同化箱について、具体的にその使用経過にそって、その研究資料および試作成果を紹介しながら、その問題点を整理し環境同調同化箱を使用した当面の研究の総括をはかることをめざした。 今回開発された機器の特徴をあげると次のようである。 1.システムコントロ-ラ、エア-コントロ-ラ、ガスアナライザ、チェンバ-が小型・軽量化されているため、野外で測定が容易である。 2.乾燥空気を送り込む方式にくらべ葉に与えるストレスが自然に近い状態で光合成・蒸散が測定できる。 3.シングルセル赤外線分析計の開発により、軽量小型化、低消費電力化、高速応答。 4.キ-ラベル表示、ファンクションキ-などによる操作のため、操作が簡単。 5.大容量のメモリ-、種々のインタ-フェ-スの利用によって能率よい計測・デ-タ処理ができる。 ブナ林、クヌギ林などにおいて、本器を性能テスト行った結果、赤外線ガス分析計、湿度センサ-、あるいはマイクロコンピュ-タの設計技術など、ハ-ド面における技術的完成度が不十分である。 同化箱によるデ-タをもとに林分蒸散量の推定および択伐施業が林分蒸散量に与える影響などについて検討できるモデルを作成したが、モデルによる森林のダイナニズムの解析も、ハ-ドウェアとソフトウェアがうまくかみ合ってこそ目的を達せられるものである。今後機会があれば、完成度を高めるための努力は続けたい。
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