研究課題/領域番号 |
62860020
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々木 光 京都大学, 木材研究所, 教授 (50027158)
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研究分担者 |
中路 誠 東洋ベニヤ工業株式会社, 取締役企画開発室長
吉田 弥寿郎 大建工業株式会社開発研究所, 所員
川井 秀一 京都大学, 木材研究所, 助手 (00135609)
藤田 武 日本ノボハ゜ン工業株式会社, 取締役製造本部長
山本 昭夫 ホクシン株式会社, 常務取締役第2製造本
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | スチームインジェクションプレス / 蒸気噴射プレス / 連続プレス / パーティクルボードの熱圧 / 木質ボードの製造 |
研究概要 |
コンベヤの流れに沿って反復(ピストン)運動をする盤面800×1,200mmの蒸気噴射プレスを用いて、厚さ60mm及び100mm、比重0.4および0.6のパーティクルボードを連続的に製造した。接着剤にはイソシアネート樹脂を用い、パーティクルにはリングフレーカーで切削したラワンのセミストランドを用いた。製造されたボードの曲げ強度、剥離強度および厚さの膨潤率を測定した。その結果、厚さ100mm、比重0.6の場合でも、温度140°Cの蒸気を10秒噴射し、引き続き80秒間圧締する断続的なプレス・スケジュールで十分な接着剤の硬化をもたらし、ボードを成板することが可能であった。この熱圧サイクルは、従来の熱圧法に比べると約20倍の効率をもつものである。 有限要素法による数値解析法を応用して、熱板表面からパーティクルマット内に高圧蒸気を噴射した場合のマット内の熱拡散を算出するための解析プログラムを作成した。このプログラムを用いて、種々の噴射蒸気圧、ボードの厚さと比重などについて、内部温度の時間的な変化を計算した結果、昨年度に実測されたものと良い一致を示した。このことからこの数値解析の方法がボード内の温度分布の予測、ひいてはプレスサイクルの予測に有効であることがわかった。 さらに、数値解説の方法を、マットの側面から蒸気噴射する場合について適用した結果、盤面から噴射する場合に比べて著しく効率的であることが予測され、今後の課題として重要な示唆となった。
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