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1988 年度 実績報告書

汎用バースクリーン後方取水型渓流取水工の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62860030
研究機関明治大学

研究代表者

山本 光男  明治大学, 農学部, 教授 (70015618)

研究分担者 望月 弘宣  葵エンジニアリング計画部, 主任
河合 煕久  中部電力, 奥美濃水力建設所, 次長
久保 成隆  東京大学, 農学部, 助手 (40134506)
秋吉 康弘  宮崎大学, 農学部, 助教授 (30041031)
キーワード渓流取水工
研究概要

汎用性のある渓流取水工の具備すべき要件を挙げると次のようになる。
(1)急激な流量変化にかかわらず、安定した計画取水ができること。
(2)流下土砂礫、種々の浮遊流下物によって取水障害が起こりにくいこと。
(3)流石、流木などに対して堅牢であること。
(4)構造が簡単で、維持管理が容易であり。その費用が低廉であること。
(5)取水制限流量、責任放流量の取水制限が設定されている場合には、その条件を確実に満たし得る措置が講じられること。
(6)冬期、積雪、凍結のあるところでは、そのことによって、取水障害が起こりにくく、損壊しないこと。
(7)周辺の環境、流況を損なわないこと。
(8)魚族が生息する渓流河川では、その生息環境を保証するものであること。
これらの要件をすべて満足し得るような渓流取水工を設置することは容易なことではないが、昭和61年6月完成した、水資公団三重用水河内谷バースクリーン後方取水型渓流取水工(落差2m、取水量3.5m^3/S)及び昭和61年度、62年度、長野県夜間瀬地区用水事業として、奥志賀高原5渓流に設置された、落差0.5〜1.0m、取水量0.04〜0.1m^3/Sのバースクリーン後方取水型渓流取水工について、経年的機能調査を行なっているが、各地でみられる、他型式の渓流取水工に比べて、最も上記要件を満足し得ること確めている。さらに、低落差で全量取水する場合に生じた枯葉等の目詰りは、ナップの到達距離から、バースクリーンの取付け角(長さ)を調整することにより完全に解消し得ることを実験的に究明した。この方式の渓流取水工は、昭和63年、志賀高原プリンスホテルの用水源2渓流に設置され、その機能が高く評価されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山本光男,角谷和一郎: 農土学会年講集. 66-67 (1988)

  • [文献書誌] 山本光男,赤羽昭彦,望月弘宣: 農土学会関東支部年講集. NO.39. 51-53 (1988)

  • [文献書誌] 久保成隆,志村博康: 農土学会年講集. 126-127 (1988)

  • [文献書誌] 山本光男,望月弘宣: 農土学会年講集. (1989)

  • [文献書誌] 山本光男: 明大農研報. 84. 70 (1989)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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