研究概要 |
前年度でハードウエアの開発を一応終了し、今年度はこの機器の実用上の問題点を検討した。その結果、次の成績を得た。 1)データレコーダ(PCー108M)およびパーソナルコンピューター(PCー9801VX21)により、肺音分析がリアルタイムで可能となった。 2)メモリー(DSー9840B)の使用により、分析波形の全体が一画面上で一望でき、分析波形の送択・抽出・視覚的変換が容易となった。 3)アナログプログラム・ウエーブマスターの導入により、周波数分析(FFT)および波形部分の計測が同時に容易に行えるようになった。 4)マウスの使用により、分析操作が簡便・迅速化された。 以上より、実用上何ら障害となるものがないことが知られた。 これを用いて、患者25名より抽出した125コのFint crackles,coarse cracklesを実際に分析し、それぞれのパラメーターの基準値を確立することができた。 今後は、各パラメーターを用いて、肺疾患の自動判別を行うプログラムの作製を予定している。
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