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1988 年度 実績報告書

先天性結合組織病の酵素的およびCDNAレベルでの診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 62870042
研究機関大分医科大学

研究代表者

新海 浤  大分医科大学, 医学部, 助教授 (90030957)

研究分担者 片桐 一元  大分医科大学, 医学部, 助手 (00204420)
藤原 作平  大分医科大学, 医学部, 講師 (90181411)
キーワード骨形成不全症 / エーラス / ダンロス症候群 / プロコラーゲン / デルマタン硫酸プロテオグリカン
研究概要

骨形成不全症の母娘例の皮膚線維芽細胞の培養線維芽細胞が合成するコラーゲンα_1鎖は正常の長さを有するα_1鎖以外に若干これよりも分子量の大きなα_1鎖を合成し、その比率は1対1であることが判明した。この結合はα_1鎖を合成するコラーゲン遺伝子に余分の塩基配列が挿入されていることを物語っており、どの領域にこの余分のペプチドが挿入されているかを検討している。エーラス・ダンロス症候群の1例で、その培養線維芽細胞が合成するコラーゲンはHyl含有量が正常の1/4に低下することが、我々の開始したアミノ酸分析条件により証明された。
デルマタン硫酸プロテオグリカン皮膚欠損の診断あるいは線維形成過程における発現機序解明のため当該部分のタンパク合成遺伝子を得るため大量のモルモット足蹠線維芽細胞よりmRNAを得、これからcDNAを得たがクローニング中でいまだ目的のcDNAを得ることが出来なかった。この目的のcDNAを得るため、mRNAからの回収以外にプロテオグリカンの塩基配列を決定し、合成DNAを作製してcDNAを合成することとし、現在デルマタン硫酸鎖を有するペプチドグリカンを得ることに成功した。このペプチドグリカンのアミノ酸残基数は約24個であることが判明し、現在手動エドマン分解法によりアミノ酸配列を決定中である。
デルマタン硫酸合成の鍵酵素であるC5エピメラーゼを得るため、この基質となる構造を知るため、コンドロイチン6硫酸を抽出し、DMSOー塩酸分解により脱硫酸されたコンドロイチン鎖を得ることが出来たが、これをヒアルロニダーゼ分解し、反応産物である4糖鎖を充分得るために高速液体クロマトグラフィーでの分離方法を開発中。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Tsukahara;et al.: Human Genet.78. 9-12 (1988)

  • [文献書誌] T.Kojima: J.Dermatal.15. 155-160 (1988)

  • [文献書誌] S.Fujimwara: Biochem.J.252. 453-461 (1988)

  • [文献書誌] R.Hata: Eur.J.Biochem.174. 231-237 (1988)

  • [文献書誌] 新海浤: "現代皮膚科学大系:先天性結合組織代謝異常ー遺伝子レベルの知見を中心にー" 中山書店, 203-214 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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