研究課題/領域番号 |
62870076
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
斎藤 毅 日本大学, 歯学部, 教授 (60059235)
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研究分担者 |
山岡 大 日本大学, 歯学部, 助手 (60182408)
田村 一弥 日本大学, 歯学部, 助手 (70197573)
有泉 実 日本大学, 歯学部, 助手 (50159505)
小木曽 文内 日本大学, 歯学部, 助手 (70147643)
小森 規雄 日本大学, 歯学部, 助手 (60153681)
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キーワード | 根管長の測定 / 電気的根管長の測定 / 根管拡大 / 根管の自動拡大 / 根管の自動切削 |
研究概要 |
本研究は歯科治療で難点とされる根管拡大の自動化を計るもので、電気的根管長測定器と根管拡大装置とを連動させる機構を採用し、この装置の開発研究である。本研究は3年次にわたり、装置の実用化の完成を求めた。 1)研究の1年次は市販の自動切削装置ピオオ-トファイルをモデルとし、この装置を用いた場合の根管の自動拡大の精度を検討した。しかし、これまでの電気的根管長測定装置は湿潤状態での測定が不可能で、本システムの最大の難点である事を指適した。 2)2年次はこの問題を解決するため湿潤根管での根管長測定の開発と実用化を中心に研究を進めた。根管内は根管滲出液や抜髄時の出血あるいは清掃液である1〜5%の次亜塩素酸ナトリウムなどが存在するので,条件の異なる根管で正確に根管長を測定するために従来から利用されてきたインピ-ダンス読み取り方式は利用することが出来ない。この問題を解決するために本研究グル-プは根管孔指示値(インピ-ダンス)が周波数に依存することに注目し、2つの異なる周波数を根管に流し、この2つの周波数に応答する電流の差を利用して根尖孔の位置を求めることとした。(相対値法による根尖孔の検出法)。 3)3年次は、この2つの異なる周波数応答の相対値から求める根管長測定器が市販品として入手出来るようになったので、これに基づいて臨床に準拠した根管環境を設定して検討を加え、その成績を第90回および第91回保存学会に以下の成績を報告した。 (1)根管内に電導性の血液、膿汁5%NaOClが存在しても根管長が検出できた。 (2)根尖孔の太さが#15〜#40では検出値に変化がなかった。 (3)根管電極の太さを変えても根尖到達度に影響がなかった。
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