研究課題/領域番号 |
62880004
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
秋山 秀典 熊本大学, 工学部, 助教授 (50126827)
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研究分担者 |
前田 定男 熊本大学, 工学部, 教授 (10040370)
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キーワード | パルスパワ- / ヒュ-ズ / プラズマエロ-ジョンスイッチ / オ-プニングスイッチ / 誘導性エネルギ-蓄積 / 高速パルス電源 / プラズマ / 荷電粒子ビ-ム |
研究概要 |
昨年度までに、誘導性エネルギ-蓄積方式パルスパワ-発生装置ASO-1の試作を終えた。本装置の特徴は、マルクスバンクと水コンデンサからなる従来の容量性エネルギ-蓄積方式パルスパワ-発生装置と比較して、桁違いに軽量・コンパクトなことである。負荷を持続した時、負荷への電力注入の原理は、両方式で大きく異なる。容量性エネルギ-蓄積方式では、電圧がほぼ一定で、電流が負荷のインピ-ダンスで変化する。一方、誘導性エネルギ-蓄積方式では、電流が一定で、電圧が負荷のインピ-ダンスで変化する。 今年度は、負荷と誘導性エネルギ-蓄積方式パルスパワ-発生装置との整合に関する実験、オ-プニングスイッチとしてのヒュ-ズの特性に関する実験、オ-プニングスイッチとしてのプラズマエロ-ジョンスイッチの特性に関する実験、さらに大電力パルスパワ-発生装置ASO-IIの設計及び3年間の研究のまとめを目標とした。 負荷との整合に関しては、負荷抵抗をかえて実験を行ない、数Ω付近に整合抵抗があること、及び負荷とオ-プニングスイッチ間のスパ-クギャップのギャップ長又は気体圧力によって整合抵抗が変化することが分かった。プラズマエロ-ジョンオ-プニングスイッチに関しては、カ-ボンプラズマガンがカ-ボンを塗布しなくても動作することが分かった。これは、高繰り返し動作を可能にするものである。ASO-1の結果を基に、さらに大電力パルスパワ-発生装置ASO-IIの設計をすでに終えている。出力1MV、200KAで10n秒の立上がり時間を達成できる。3年間の研究成果は、研究成果報告書にまとめた。
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