研究課題/領域番号 |
62880006
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒田 春雄 東京大学, 理学部, 教授 (00011479)
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研究分担者 |
安永 尚志 国文学研究資料館, 教授 (20017411)
大山 敬三 学術情報センター, 助教授 (90177022)
宮澤 彰 学術情報センター, 助教授 (80099928)
猪瀬 博 学術情報センター, 所長 (70010618)
山崎 弘郎 東京大学, 工学部, 教授 (30092365)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | 音声入力文字認識 / 光学読取文字認識 / 書誌項目自動抽出 / 知識ベ-ス / 総合目録デ-タベ-ス / 目録遡及変換入力 / 光ディスク / CD-ROM |
研究概要 |
全国の大学図書館が所蔵する図書、資料の目録所在情報を組織化し提供することは我が国の学術情報流通システムの基盤整備の重要な課題の一つである。学術情報センタ-は現在全国の大学図書館をネットワ-クで結びオンライン共同分担目録方式による全国総合目録デ-タベ-スを構築している。しかしこれまで各大学に蓄積されている目録カ-ド上の情報を遡及して変換入力していくには多大の経費と時間がかかる。 こうした大量の文献情報の遡及変換入力システムの高度化、効率化を図るには、まずコンピュ-タ処理可能なテキストデ-タに変換入力し、さらにデ-タベ-ス化のために項目(フィ-ルド)を認識、分類する処理過程を自動化、省力化することが必要である。さらに総合目録デ-タベ-ス入力のための同定、統合の過程も自動化する必要がある。 本研究成果の概要は以下の通りである。 1) 目録カ-ドを音声もしくは画像入力し、自動的に文字デ-タを抽出するシステムを開発し実用化の目途がついた。また知識ベ-スを利用した目録デ-タ項目を自動認識するいくつかのシステムを試作し適用実験を行い、有意な結果が得られた。 2) 学術情報センタ-総合目録デ-タベ-スへのオンライン入力の効率化としてアップロ-ディングを用いた自動応答型システムを試作し、これを用いて総合目録レコ-ドの自動書誌同定実験を行った。また遡及入力用デ-タの作成にJ-BISC(全国書誌CD-ROM)の検索、ダウンロ-ドを用いた。 3) 目録カ-ド(特殊言語目録等)及び原文書資料の光ディスクを用いた画像デ-タベ-スシステムを試作し、その実用性を検討した。本研究成果は今後図書館の場で適用されるばかりでなく、目録以外の文献情報の遡及変換入力にも応用可能である。また知識ベ-スによる自動認識システム等については今後さらに発展的研究が期待される。
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