当年度の研究成果は以下の通りである。 1.2次元型差温式微流速計の開発 2.不飽和地中水分移動検知システムの数値シミュレーションソフトの開発 3.地中水分移動検知システムの野外への適用 まず、1の2次元型差温式微流速計は鉛直2次元場における水分フラックスを1地点で測定できるもので、ベクトルで水分移動を捉えることに成功した。2の数値シミュレーションソフトの開発は、測定結果を直ちにパーソナルコンピュータに取り込み、グラフ表示等による実時間の水分移動を素早く見るものであり、実時間測定値を基にパーソナルコンピュータによる地中水分移動の予測・再現を短時間に実行し、実時間の水分移動の実態を把握を可能にするものである。2については3にある様に野外へ適用され、有効であることが認められた。また数値シミュレーションのプログラムは平易なBASICとC言語を用いており、入力も対話形式となっている。
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