研究課題/領域番号 |
62880031
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
下沢 隆 埼玉大学, 理学部, 教授 (30008809)
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研究分担者 |
黒石 佳伸 埼玉大学, 理学部, 助手 (60008860)
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
寺田 文行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063324)
坂元 昂 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016338)
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キーワード | マイコンソフトの収集 / マイコンソフトの評価 / 学習過程の記録 / 学習過程の解析 / 学習過程の評価 / 科学教育 |
研究概要 |
1.マイコンソフトの収集:昨年度に引続き、刊行されたソフトに関する情報の収集を行った。現実には、市販ソフトのカタログが入手できるようになり、学校現場で開発されたソフトにあっては、学習情報センターが刊行したカタログができたので、当研究班の報告にはそれらを引用することとした。しかし、これらのカタログを調査すると、教科によるソフトの偏りが見られ、今後のソフト開発において重点を置く教科名を指摘することができる。 2.ソフトの評価:前年度に引続き、化学の学習ソフトを中心にソフトの評価を行った。また、米国で開発された科学教育用ソフトを入手し、試用した。今年度は、学習情報研究センターやコンピュータ教育開発センター等が種々の報告書を出版したが、大部の報告であるにも拘らず、ソフトの評価については触れていない。これは、評価が如何に難しいかを物語ると共に、ソフトの内容の評価については、教育関係者だけが実施できることを示唆しており、本研究の特色がここにあることを改めて確認した。今年度使用した「評価シート」は、昨年度に我々が提案したフォーマットで、米国製のソフトに対しても適用できることがわかった。 3.学習過程の記録:学習用ソフトと併用する形式のシステムを開発した。しかし、対象とする生徒の数・学習の範囲によって取り入れるデータ数が膨大となるので、得られたデータの解析用の「解析プログラム」が非専門家には取り扱い難いという欠点がある。この解決には、ハードの能力の向上が望まれるが、今回開発したシステムは原理的に「学習過程の記録」を可能にしたもので、実用は今後のハードの記憶容量の増加にかかっている。 4.まとめ:次年度は、(1)現状解析、(2)ソフトの評価、(3)諸外国との比較の形で報告書をまとめる予定である。
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