研究課題/領域番号 |
63010051
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
珠玖 洋 長崎大学, 医学部, 教授 (80154194)
|
研究分担者 |
中西 和夫 京都府立, 医大, 講師 (10094434)
河田 光博 京都府立, 医大, 助教授 (60112512)
上田 龍三 愛知がんセンター, 化学療法, 室長 (20142169)
小路 武彦 東海大学, 医学部, 助手 (30170179)
向井 清 国立がんセンター, 病理, 室長 (20190837)
|
キーワード | in situ hybridization / 癌遺伝子 |
研究概要 |
昭和63年度に本班が成立し、特に初年度として、in situ hybridizationの方法論を中心に以下の成果があげられた。 (1)組織の固定方法としては、高分子DNAやRNAを回収することのできる新しいパラフィン包埋法(AMeX法)の応用(向井)、Microwave固定標本の利用(門田)が開発された。又組織のHCl及びProteinaseK処理の必要性および使用DNAプローベのサイズ(200-400bP)の検討を行った。(小路) (2)合成DNAプローベを用いるin situ hybridizationで、高い相同性をお互いに持つmRNAにおいて、ホモロジーが30%以下であれば特異的にハイブリットを形成することを明らかにし、ハイブリダイゼーションの特異ブリットを形成することを明らかにし、ハイブリダイゼーションの特異性の検討をすすめた(河田)。 (3)Northern blottingとin situ hybridizationの比較検討を通して、in situ hybridizationの感度の方が高いことを明らかにした(中西)。 (4)組織切片のみならず、末梢リンパ球の刺激後芽球を用いて、個々のリンパ球レベルでのin situ hybridizationが可能であることを明らかにした(上田)。 更に癌遺伝子のヒト組織における発現の検討として (5)非ホジキンリンパ腫4例における14種の癌遺伝子の発現をin situ hybridizationで解析した。各々の癌遺伝子のリンパ腫における発現頻度及びそれらの発現とリンパ腫の組織型との関連につき検討した。リンパ腫において、癌遺伝子の発現亢進が認められる場合には、局在性なく全ての組織が陽性となり、その発現が構成的であることを明らかにした(珠玖)。
|