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1988 年度 実績報告書

化学発癌におけるイニシエーション機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63010075
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

石川 隆俊  (財)癌研究会, 癌研究所・実験病理部, 部長 (30085633)

研究分担者 真木 寿治  九州大学, 医学部・生化学, 助手 (20199649)
傳田 阿由美  奈良県立医科大学, 附属がんセンター・病理, 講師 (90110858)
白井 智之  名古屋市立大学, 医学部・病理, 講師 (90094375)
許 南浩  東京大学, 医科学研究所・癌細胞, 助手 (70173573)
小川 勝洋  旭川医科大学, 病理, 教授 (50045514)
キーワードイニシエーション / イニシエーター / 化学発癌 / 発癌の修飾 / 前癌病変 / がん遺伝子 / DNA付加体形成 / 突然変異 / DNA複製 / 細胞周期
研究概要

本研究班の昭和63年度の研究概要を以下に記す。分担研究者名を( )内に示す。
1 ヘテロ無アルブミンラットを用いてアルブミン陰性肝細胞の出現を指標にして発癌物質と加齢による体細胞の形質転換を調べた(小川)。
2 ジエチルニトロサミン、ベンツピレンの肝癌イニシエーションに及ぼすスーパーオキサイドジスムターゼの効果を調べた(傳田)。
3 オルトヘフェニルフェノールのラット膀胱発癌生はNaHCO_3の添加によって発揮され、NaHCO_3は細胞増殖を促すことを証明した(白井)。
4 各種発癌物質のDNA付加体抗体を作製し、生体、培養細胞についてDNA付加体の免疫学的検出と定量化を行った(石川,白井)。
5 ヒトの肝細胞株についてO^4-メチルチミジンが効率よく修復されることを証明。またO^4-メチルチミジンの高感度検出法を工夫(許)
6 poly(dG-dC)poly(dG-dC)を4NQOで修飾した抗原に対するモノクローナル抗体はポリマーに生じる構造変化を認識することを証明した(多田)。
7 C3Hマウス肝細胞の培養コロニーを継代培養して可移植性の肝細胞癌株が得られた。H-ras61コドンの変化は観察されなかた(北川)。
8 in vitro転写系でのc-mycのプロモーター活性は生体内にくらべ著しく高いことを証明し、転写制御機構について解析した(林)。
9 突然変異生成における複製酵素の役割りについて、誤った塩基対を校正する機能について解析し、特定の塩基対に対する校正機能を明らかにすると共に他の突然変異抑制因子を同定した(真木)。
10 ハムスター細胞でGI期の進行に欠損を持つ変異株を相補するヒトの遺伝子のクローニングに成功した。この遺伝子は分子量180kDaの核蛋白質であった(西本)。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 石川隆俊: J.Natl.Cancer Inst.80. 419-425 (1988)

  • [文献書誌] 小川 勝洋: Cancer Res.48. 387-392 (1988)

  • [文献書誌] 許 南浩: Cancer Res.49. 93-97 (1989)

  • [文献書誌] 白井 智之: Cancer Res.48. 4629-4632 (1988)

  • [文献書誌] 傳田 阿由美: Cancer Letters.

  • [文献書誌] 真木 寿治: Proc.Natl.Acad.Sci.

  • [文献書誌] 許 南浩: "De tection of O^4-ethylthymine in human liver DNA." IARC Scientific Publication, 292-295 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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