研究課題/領域番号 |
63060001
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 正行 東北大学, 工学部, 教授 (50006219)
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研究分担者 |
江島 俊明 長岡技術科学大学, 助教授 (00124553)
阿曽 弘具 東北大学, 工学部, 助教授 (10005522)
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キーワード | 文字認識 / 連想整合法 / 正規化 / 細線化 / 文字自動切出 |
研究概要 |
(1)文字(及び単語音声)の大分類をイメージ型情報処理システムで実現する点が、本研究の大きな特色であり、このシステムを効率よく実現することが重要である。そのため、63年度8月以来、本システムの製作を担当するメーカー側(富士通株式会社及び富士通ディジタル・テクノロジー(株))との間で、本システムの設計方針等について精力的な研究打ち合せを行ってきた。その結果、10月末には基本設計を終り、11月から詳細設計、平成元年1月からLSI化を含む設計を進め平成元年2月末に完了した。 (2)上記の研究打ち合せの過程では、すでに得られていた正規化、細線化、特徴量の抽出、連想整合法等についての基本構想をハードウェアとしてどのようにすべきかをコストと効率の面から精力的な討議を重ね、精度、速度ともに初期の目的を達成できるシステム設計を確立した。 (3)文字の構造解析については、イメージ型情報処理による大分類で求めた候補字種について、各字種についての知識をできるだけ有効に活用する方向で研究を進め、活字についてはそれが有効であることを確かめることができた。その結果、全角ワープロ活字で潰れがある場合にもそれに有効に対処できる認識方法を考案し、それをハードウェアに組み込むことに成功した。 (4)文字の自動切り出しが、文字認識を高速化する場合のネックになる可能性が高いので、自動切り出しの研究を精力的に進めてきた。その結果切り出しのために必要な黒画素のヒストグラムの生成をLSI化する方法を新たに導入することにより、高速な文字自動切り出しを可能とし、さらに必要に応じてソフトウェアによる切り出しと連係できる方式とした。これにより文字自動切り出しの高性能化が期待される。
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