研究課題/領域番号 |
63301014
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
祐宗 省三 広島大学, 教育学部附属幼年教育研究施設, 教授 (50033543)
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研究分担者 |
丹野 眞智俊 佐賀大学, 教育学部, 教授 (00039215)
平川 忠敏 鹿児島大学, 教養部, 助教授 (30124853)
中沢 潤 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40127676)
村田 義幸 長崎大学, 教育学部, 助教授 (50136628)
山崎 晃 広島大学, 教育学部附属幼年教育研究施設, 助教授 (40106761)
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キーワード | 認知スタイルの変容 / 衝動型 / 熟慮型 / 保育実践研究 |
研究概要 |
第1年次の本年度は、まず、第1段階として、本研究の対象児となる幼稚園と保育園の協力をとりつけることから始まった。この種の保育実践研究は一般に協力が得られにくい点があるが、幸い、研究代表者・各分担者と幼稚園や保育園との平素の研究上のつきあいから、全面的な協力をとりつけることができた。幼保合わせて広島地区では8園、長崎地区では4園、東日本地区では1園、鹿児島地区では2園、佐賀地区では2園、福岡地区では3園、宮崎地区では1園の計21園である。各分担者がそれぞれの地区で、協力園に幾度も足を運んで本研究の趣旨を話し、本研究の意義について現場の教諭・保母の理解を得るようにつとめ、また各分担者は現場の保育実践についての理解を深めるようにつとめた。この点は容易ならざるものであったが幸い両者の努力によってその目標に到達することができた。 次いで、行動型や熟慮型のスタイルを持つ幼児を抽出する認知スタイルの基本査定の段階に移った。基本査定としては、(1)日常の保育場面の中の特定の活動・課題と、(2)ケーガン流および各協力園自作のMFFテストとの両者から成り立っている。現在、21園中20園は、ほぼ基本査定を終了し、上記(1)と(2)に基づく総合評定を行いつつある。新学年度の平成元年4月からはこの基本査定の結果に基づく保育実践を行う予定である。協力園の人事異動や学級編成の変動等もいくらか予想されているが、平成元年度(第2年次)の研究を推進していくのに支障は全くない。なお、当初教師や保母の認知スタイルとの関係についても検討する予定であったが、この点について要因計画法による研究は、実施上やや困難があるので、それ以外の方法を考えて検討したいと考えている。
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