研究課題/領域番号 |
63301014
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
祐宗 省三 広島大学, 教育学部附属幼年教育研究施設, 教授 (50033543)
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研究分担者 |
丹野 眞智俊 佐賀大学, 教育学部, 教授 (00039215)
平川 忠敏 鹿児島大学, 教養部, 助教授 (30124853)
中沢 潤 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40127676)
村田 義幸 長崎大学, 教育学部, 助教授 (50136628)
山崎 晃 広島大学, 教育学部附属幼年教育研究施設, 助教授 (40106761)
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キーワード | 認知スタイルの変容 / 衝動型 / 熟慮型 / 保育実践研究 |
研究概要 |
第2年次は、第1年次に引き続き、(1)基本査定、(2)保育実践、(3)効果査定の三段階から構成された。対象児は、広島地区では、保育園3園、幼稚園4園、関東地区では、幼稚園10園、九州地区では、保育園4園、幼稚園5園で、全体として保育園7園、幼稚園19園の合計26園であった。 まずケ-ガン式および各協力園自作のMFFテストと、日常の保育場面の中の特定の活動・課題から基本査定を行い、タ-ゲット児として衝動型児を選んだ。次いで数か月にわたって教師・保母による保育実践を行った。この期間、特定の保育実践の指導案に沿った保育が行われ、その都度、タ-ゲット児の行動・態度について観察・記録がとられた。保育実践は、いわゆる実験室的なものではなくて、日常の保育場面であるが、タ-ゲット児に対しては特に認知スタイルの面で注目し、教師・保母が(1)なぜかかわったか、(2)どのようにかかわったか、(3)かかわった時どのような行動・態度をとったか等について観察・記録をとった。なお保育実践の期間中、随時、タ-ゲット児に対しては上記(1)(2)(3)の視点から保育実践を行うと共に、時折教師・保母による行動評定や発達的特徴(所見)についても記録をとった。効果査定としては、両MFFテストを再度実施した。 保育実践の効果を見るため、まず基本査定時と効果査定時のMFFテストの結果を比較した。各地区各園によって多少の差異はあるが、概してタ-ゲット児の反応時間と誤数が減少し、熟慮的方向へ変化する傾向がみられた。また子どもたちは、落着いて物事に当る、話をきちんと聞く、物事をがまん強くやりとげる、自ら行動しようとする、などの行動態度的特徴がみられた。これらのことから、保育実践の認知スタイルの変容に及ぼす効果はほぼ認められたといってよかろう。
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