研究課題/領域番号 |
63301017
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研究機関 | (財)田中教育研究所 |
研究代表者 |
間宮 武 , 財団法人・田中教育研究所, 所長 (10017741)
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研究分担者 |
藤巻 公裕 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (80016518)
杉原 隆 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (60015724)
杉原 一昭 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (30017777)
河井 芳文 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (20014714)
加賀 秀夫 財団法人, 田中教育研究所, 所員 (00015968)
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キーワード | 高齢者 / 知的能力 / 老化のプロセス / 測定の方法 / 個人的要因の構造 |
研究概要 |
初年度は、高齢者の知的能力の老化のプロセスを解明する当たり、 (1)成人・高齢者の知的能力を測定するための方法の研究・開発を進めた。 [1]そのために、内外の動向と高齢者の知的能力の特質、及びその衰退に関する研究を収集分析した。 [2]その結果、高齢者の知的能力と老化のプロセスを把握するための検査の基本構成としては、流動性知能、結晶性知能、及び記憶能力の測定を主にすることが望ましいとの結論に達し、それらの知能を適切に測定するための下位検査を試作した。 [3]それらの下位検査は、<1>語の意味、<2>文章の大意、<3>算数問題、<4>社会的適応、<5>話の記憶、<6>数の順唱、<7>数の逆唱、<8>マトリックス、<9>積木による立体構成、<10>紐による模様の構成、<11>図形模写、<12>図の道の通り方、<13>指の動かし方、<14>手の連続反転、の14である。 [4]これらの下位検査を具体化し、標準化のための予備的資料の収集を行った。標準化のための検査は、対象としては、成人優秀群としての大学生から、75歳迄の高齢者を被検査者とし、主として、個人検査によってデータを収集した。それらのデータは、目下解析中である。 (2)高齢者の個人的要因の構成を解明するに当たり、 [1]文献研究と、ケーススタディを通して、高齢者の過去・現在の個人的経験を問い、老化の要因を把握するための詳細な質問紙の作成を試みた。 [2]その質問紙をベースに、面接を通して、必要な資料の収集に着手した。目下、より的確に老化要因を検出するため、資料の収集と項目の分析を繰り返し、継続中である。
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