研究課題/領域番号 |
63301017
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研究機関 | (財)田中教育研究所 |
研究代表者 |
間宮 武 田中教育研究所, 所長 (10017741)
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研究分担者 |
佐藤 正 財団法人田中教育研究所, 所員 (40014542)
藤巻 公裕 財団法人田中教育研究所, 所員 (80016518)
杉原 隆 財団法人田中教育研究所, 所員 (60015724)
杉原 一昭 財団法人田中教育研究所, 所員 (30017777)
加賀 秀夫 財団法人田中教育研究所, 副所長 (00015968)
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キーワード | 高齢者 / 知的能力 / 老化のプロセス / 現在の生活経験 / 個人史 / ライフイベント / 現在の生活経験 / 健康状態 / 生きがい意識 / 老化意識 |
研究概要 |
2年度目(平成元年度)の研究目的の1つは、高齢者の知的能力の老化プロセスの解明であった。このため、 1.初年度に開発した高齢者の知的能力の測定法の精緻化をおこなった。 2.その上で、初年度に加えて、検査対象の年令幅を広げ、被検査者数を増やして、更に調査をおこなった。 3.そして、パ-ソナルコンピュ-タを用い、解析をおこなった結果、 (1)それぞれの年代に特有の知的能力の構造がある。 (2)各知的能力は、加齢に伴い、特有の発達パタ-ンを示す。ながのことが明らかにされた。 詳細については、さらに、現在解析中である。 第二の研究目的は、加齢に伴い、一定の老化のプロセスをたどるにしても、人によってその老化の度合が異なるのは何故なのか、その個人差を規定している心理学的要因を明らかにすることであった。そのために 1.高齢者(65歳〜75歳)を対象に、知能検査と初年度に作成した6領域(個人史、ライフイベント、現在の生活経験、健康状態、生きがい意識、老化意識)から個人的経験を問う質問紙を実施した。 2.個人的経験についての質問結果を因子分析したところ、個人的経験6領域は、それぞれ3〜6の因子よりなり、全体として27の因子から構成されることが明らかになった。 3.知能検査結果と個人的経験を構成する27の因子得点との関連について分析した結果、個人史領域における「キャリア」、「年齢、退職後の生活」、現在の生活経験領域における「読書」、「新聞」、生きがい意識領域における「能動的満足感」等の因子が知能と関連が深かった。
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