研究課題/領域番号 |
63301021
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
二宮 哲雄 金沢大学, 文学部, 教授 (90019331)
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研究分担者 |
加納 利博 石川県農業短期大学, 教授 (60070835)
島田 昌彦 金沢大学, 文学部, 教授 (40000301)
川崎 茂 金沢大学, 文学部, 教授 (50039179)
高澤 裕一 金沢大学, 文学部, 教授 (30019301)
橋本 和幸 金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
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キーワード | 伝統 / 再生 / アメニティ / 政治・経済 / 社会・文化 / 地域調査 / 聴き取り調査 / 大量観察 |
研究概要 |
第2年次にあたる平成元年度は、研究の小グル-プを(1)基礎理論、(2)政治,(3)経済・社会、(4)文化I、(5)文化II、(6)文化III、(7)地域I、(8)地域II、(9)地域III、(10)歴史の10グル-プに再編成して研究を進めた。そして各グル-プ毎に個別的な研究活動を行ったが、本年度はとりわけ、これと併行して、各グル-プによる研究成果の相互の比較と関連づけ及び全体の体系化に努力が払われた。 本年度は、全体の研究体勢として、本調査を行ったが、それは現地調査が主軸となった。そのなかで、昨年度収集した諸文献、資料及び古文書の分析、現地における事例の聴き取り調査と質問紙による大量観察等が行われた。 研究テ-マとしては、先ず各グル-プのレベルでは、(ア)政治グル-プでは、市民と行政によるまちづくり、(イ)経済・社会グル-プでは、コミュニティにおける定住の進展と統合、住民の生活と自治、家族の変化と地域的・社会的支援、臨港地域の現状と再生、市民運動としてのこころの電話、消防団、市民の意識構造、(ウ)文化グル-プでは、年中行事と金沢言葉、能楽、市民の精神生活、宗教と文化等が取り上げられた。次に全体のレベルでは、とくに、今回の研究のキ-・コンセプトとなった「伝統」、「再生」、及び「アメニティ」についての概念規定をはじめとして、それらが各個別のテ-マのなかでいかように捉えられるか、あるいは全体の体系のなかでいかように捉えられるかといったことが取り上げられた。 金沢は、独特の文化的、精神的慣習を持った都市であるが、それらが常に再生されている都市である。そのなかで、今後は量質両面からのアメニティを確保するように都市計画が行われねばならないだろう。
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