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1989 年度 研究成果報告書概要

わが国における伝統的都市の再生とアメニティの探究に関する実証的研究ー金沢市の総合調査ー

研究課題

研究課題/領域番号 63301021
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関金沢大学

研究代表者

二宮 哲雄  金沢大学, 文学部, 教授 (90019331)

研究分担者 加納 利博  石川県農業短期大学, 教授 (60070835)
島田 昌彦  金沢大学, 文学部, 教授 (40000301)
川崎 茂  金沢大学, 文学部, 教授 (50039179)
高澤 裕一  金沢大学, 文学部, 教授 (30019301)
橋本 和幸  金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
研究期間 (年度) 1988 – 1989
キーワード伝統的都市 / 再生 / アメニティ / ミドル・リ-ジョン / 伝統文化 / コミュニティ / 家族の崩壊 / 能楽
研究概要

わが国における伝統的都市の代表的な都市の1つである金沢市を取り上げ、その伝統的性格を現在面においていかに生かし、かつ住み易い都市にすべきかを、諸科学の協力により実証的に明らかにしていこうとするのが本研究の課題である。この課題には、(1)日本のミドル・リ-ジョンとしての北陸の都市金沢を取り上げ、日本らしい人間、文化、社会とはどういうものかを探る。(2)最近世界の再編成のなかで、アジア、とりわけ日本がその理想像を提供しなければならないという期待がある。それに応えるといった課題も含まれている。
一、地域 (1)金沢には、いわゆる「古都」のイメ-ジはないが、百万石の城下町としての素譜を持つ歴史的・伝統的都市であることは間違いない。ここでは、金箔、友禅、九谷焼等の伝統工芸も栄えている。かかる歴史的環境や伝統的文化を保存するという理念自体が金沢の都市アメニティの基本的アスペクトである。(2)武家屋敷が広大であったことが、現代の金沢の土地利用及びアメニティを大きく規定することになった。(3)緑に代表される自然は、金沢のアメニティ環境創造の要となる。
二、社会 (1)70年代がコミュニティの時代であったとすれば、80年代はアメニティの時代だと言えよう。金沢の伝統的なコミュニティを再生させるアメニティ社会を実現させるためには,ネット・ワ-クの諸要素を再検討する必要がある。(2)伝統的な家族の崩壊は、コミュニティの崩壊につながる。家族を支える方法の編み出し方の中にコミュニティの伝統性と創造性が見受けられる。(3)金沢市民は、政治的に保守的、生活の満足度が高い。都市化、工業化が伝統的土着意識をつきくずしつつある。
三,文化 (1)金沢では年中行事が日常生活と深く関連している。それがユニ-クな金沢言葉として語られている。(2)金沢では能楽のイメ-ジを借りた「金沢市」像が出来上がっている。負の効果のあるものを正に変えよ。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 二宮哲雄編: "金沢ー伝統・再生・アメニティ-" 御茶の水書房, 700 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tetsuo Ninomiya(ed.): KANAZAWA---Tradition, Revitalization, Amenity---. Ochanomizu-Shobo book Company, 700 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-03-26  

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