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1988 年度 実績報告書

家族ストレスと適応に関する研究ー自然災害の場合ー

研究課題

研究課題/領域番号 63301025
研究機関東京都立大学

研究代表者

石原 邦雄  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00106212)

研究分担者 松岡 英子  信州大学, 教育学部, 助教授 (20126709)
池岡 宏子  都立医療技術短期大学, 講師 (90145649)
高橋 正人  東京都老人総合研究所, 社会学部, 助手 (80154863)
キーワード家族 / 家族ストレス / 自然災害 / 家族適応 / 対処資源
研究概要

1.本研究は地震(王滝村)と火山噴火(三宅島)という大きな自然災害を受けた地域の家族について、既に被災後1年余りたった時点で実施した調査を踏まえて、さらにその後の長期的な回復・適応過程を捉えようとする所に特色がある。ただし両地区での前回調査は共に家族ストレス論としての問題関心をもってはいたが、全く別個に行なわれたものであった。今回両地域の再調査を行なうに当たって、それぞれ前回調査とのつながりをどう保つかが課題となるが、合わせて地域性(山村と離島)と災害の種類(地震と火山噴火)を異にする二つの対象地域を比較する視点をどのように具体化するかについて検討する研究会を続けた。またそのために、前回調査のデータの再加工などの作業も組み込まれた。
2.王滝村については主に信州大学のグループが担当したが、現地の状況と学生調査員の動員態勢の都合から大量調査は次年度にまわすこととし、前回調査のデータの再分析を踏まえて、夏以降数回にわたって比較的、少数例についてインテンシブな聴きとり調査を行ない、合計70ケースほどのデータを収集した。被災後4年間の生活再建過程は、全体としては順調であるものの、一部になお大きな困難をきたしているケースが認められた。
3.三宅島については都立大をはじめ在京グループが主に担当し、前回調査以来協力関係にある東京都精神医学総合研究所のチームに合流する形で調査体制が組まれた。現地は噴火直後から政治問題化した空港(米軍機訓練場)問題が争点となる村長選挙の年に当たったため、調査時期を予定より遅らせて実施せざるをえなかった。その結果、昭和58年の噴火災害を経験した全世帯を対象としたうち330ケースほどのデータを得ることができた(回収率8割)。目下データをコンピュータ集計に掛けるための準備作業中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松岡英子、斉藤昭子、黒岩美幸: 信州大学教育学部紀要. 64号. 21-34 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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