研究課題/領域番号 |
63301028
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
増田 周二 東北学院大学, 経済学部, 教授 (70105419)
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研究分担者 |
遠藤 恵子 東北学院大学, 教養学部, 助教授 (10132002)
松下 武志 京都教育大学, 教授 (20004062)
石澤 志郎 東北福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (00137598)
五十嵐 之雄 東北学院大学, 教養学部, 教授 (00048737)
大橋 薫 明治学院大学, 社会学部, 教授 (90062067)
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キーワード | 仙台市の都市病理 / 人間(行動)の病理 / 家族の病理 / 地域の病理 / 産業の病理 / 仙台市の基礎構造 |
研究概要 |
まず最初に仙台市に発生する社会問題に関する意識調査を約50人の知識人に実施した。次にこの調査をふまえて、各分担者が資料収集と調査を行なった。例えば、犯罪、非行、売春、暴力団、家出、自殺、などに関しては宮城県警や各警察署で資料の収集と聴きこみ調査を行なった。退学、中退、いじめ、登校拒否、校内暴力、情緒障害などは教育委員会やその他の教育機関で資料の収集にあたった。また、単身家族、貧困家族、養護児童、離婚などに関しては各社会福祉施設、県庁、市役所などで資料の収集を行なった。さらに、アルコール依存については依存症におちいっている患者さんに対して断酒会、A・A、病院などで調査を実施した。また、いのちの電話に相談してくる社会問題を知るために、常任理事を研究会に呼んでその実態を報告してもらった。産業経済、人口現象、地域社会構造、社会文化、行政施策、公害、交通問題、土地、住宅問題などについては、県庁、市役所で資料収集をすると同時に行政機関の担当者にきてもらい聴きこみ調査を行なったが、なお現在も継続中である。また福祉事務所に持ちこまれる社会問題を理解するために、そこで働くケースワーカーやそこを利用しているクライエントの人々についてアンケート調査を現在実施中である。そのことによってケースワーカーの問題に対するサービスとクライエントのニーズの間の認識のずれについて明らかにし、対策にも活かしていきたいと考えている。その他、現在、単親家族についての調査を母子家庭、父子家庭で行なうことを計画している。 なお、これらの社会問題についての資料収集と調査は次年度も継続していくが、研究成果については平成3年か4年に、一冊の本にまとめたいと思っている。
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