研究課題/領域番号 |
63301037
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
小池 生夫 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (70051266)
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研究分担者 |
原岡 笙子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (30129887)
古川 尚子 目白学園女子短期大学, 英語科, 教授 (70141273)
国吉 丈夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (70009611)
石田 雅近 清泉女子大学, 文学部, 助教授 (70146942)
伊部 哲 専修大学, 文学部, 教授 (00123159)
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キーワード | 社会人からの英語 / 職業と英語 / 英語教育批判 / 児童から大人までの英語教育 / 日本の英語教育の全体像 / 英語教育の将来像 / 大学英語教育と社会人 / 英語教育政策 |
研究概要 |
本研究はわが国全体の英語教育を大学を中心として、早期教育、中学校、高等学校、海外子女教育から見た学校教育も含み、それらの実態と将来像を明らかにしてきた。職業人から見た英語教育については、昭和58年3月に提出した研究成果報告書よりはじまった一連の研究の最後のテ-マとして研究を行ってきたものである。研究成果報告書の内容は1.「あなたご自身について」でアンケ-ト解答者自身の年令、学歴、職種、海外経験などを調査した。次に、「あなたと英語のかかわり」については、仕事とのかかわりで英語が必要とする人が54.2%に達していることがわかった。英語が通じない人は41.3%、かなり不自由しない人が22.6%などいくつかの項目が分析されている。次は「あなたの大学生時代の英語学習について」では学習態度、授業内容などについて、4番目は「日本のこれからの英語教育について」の批判を調査した。学校教育で成果が、「まったく」あるいは「あまり」あがっていないと回答する人は74.2%で、これはかなり深刻な数字である。その主な理由は、日本人の完璧主義で細かいところに気を使いすぎるくせと、受験準備にあるとする人が首位を占めた。そして英語教育の目的は「コミュニケ-ションができる基礎力を養成することにあるとする人が88.9%とい圧倒的であった。総項目34、大学卒業生同窓会名簿多数の中から任意に抽出をした人々約12000名、回答率19%程度であった。 あしかけ9年に及び調査分析は4冊の研究成果報告書として結実したが、その総集編を作成、同時に提出するべく努力をした。この特徴は、わが国の英語教育をタテ軸、ヨコ軸から見て、総合的分析判断するもので、またに画期的な資料になるであろうと期待する。すべてコンピュ-タによる資料分析を行ったものである。
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