研究課題
(1)筑波大学では教育系の大学・学部に実技試験の実態に関する調査票を送付し72.8%の回収率を得た。入試の多様化により、実技入試の比率は増加するものと予測を得た。(2)山梨医科大学で5段階評価の面接が導入されてから5回の入試があり、入学後の成績との関連を調べてきた。60、62年度については面接の評価が入学後の成績の上位者及び下位者、特に留年者を有意に予測することが明らかになった。63年度入学者についても面接の評価の有効性が示された。(3)名古屋大学における教養部の成績と入試関連科目、調査書等との関連の分析により「論述的学力検査」は入学後の成績との関連が他の1次、2次のどの教科より高い傾向が認められた。同時に、教官による学生の評定に関するデ-タを、論述的学力検査実施以前の学生について収集し分析中である。(4)兵庫教育大学では、推薦入学者(面接を課している)の優位性が認められている。これに関連して、面接評点と調査書、推薦書の成績との影響度について、および面接評点と入学後の成績との関連について調査研究を行った。