研究課題/領域番号 |
63301052
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
土肥 義和 國學院大學, 文学部, 教授 (10104746)
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研究分担者 |
鈴木 靖民 國學院大学, 文学部, 教授 (20052160)
礪波 護 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10027534)
池田 温 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90000570)
永田 英正 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90027532)
大庭 修 関西大学, 文学部, 教授 (50067451)
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キーワード | 漢代木簡 / 唐代公文書 / ウイグル(回髄)の遺文 / 好太王碑の倭 / 11世紀以前の中国古文書 |
研究概要 |
昭和63年7月8日から11日まで本研究課題に則したシンポジウムを箱根強羅で開催した。報告者は4班から1名ずつ選び、下記の報告について、それぞれに司会者をたてて討論を行った。参加者は研究分担者のほか、唐代史研究会の専門研究者・各地域の大学院生などの参加をえて、50名に達した。この成果は次年度の本研究で活字化されるであろう。 1.永田英正(木簡班)「簡牘から見た漢代文書政治-簡牘の古文書学的アプローチ」(司会)池田雄一 2.中村裕一(漢語古文書班)「唐代上奏の文書的考察」(司会)礪波護 3.梅村坦(ウィグル語古文書班)「中国におけるウイグル遺文の現況と研究」(司会)菊池英夫 4.鈴木靖民(新羅古文書班)「好太王碑の倭をめぐる研究動向」(司会)古賀登 上記のシンポジウムにおいては、前年度に1年間、新疆維吾尓自治区博物館の留学した梅村坦のウイグル古文書の調査、更に同じく1年間吉林大学に留学して東北地区の新出史料を調査した鈴木靖民の報告は、中国内地の歴史を研究主体とする木簡班や漢語古文書班にとって、他の諸民族との文化交流の歴史を具体的に考察する上で極めて示唆に富むものである。 次年度はこの成果を一層発展させ、別の視角から、即ち、唐代の諸制度が実際にどのように運営されたか、この問題を解明するための文書史料が現在どの程度残存しているか、更に中国王朝と朝鮮半島の王朝との関係を具体的に知ることができる新羅文書の検討などを試みたい。(敬称省略)
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