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1988 年度 実績報告書

西洋における異文化接触の史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63301055
研究機関広島大学

研究代表者

向山 宏  広島大学, 文学部, 教授 (00087818)

研究分担者 槇原 茂  広島大学, 文学部, 助手 (00209412)
野嶌 一郎  広島大学, 文学部, 講師 (00116641)
岡本 明  広島大学, 文学部, 助教授 (90025057)
山代 宏道  広島大学, 文学部, 助教授 (80113372)
佐藤 眞典  広島大学, 学校教育学部, 教授 (90033654)
キーワードポリス / ベルシア / 普遍平和 / エトルリア人 / ローマ共和政 / ビザンツ帝国 / 十字軍 / 英仏関係
研究概要

7月15日に研究分担者の会合を持ち、研究の進め方について最終的な検討と確認をおこなった。さらに10月29日広島史学研究会大会への参加を利用して再度の会合を持った。向山(西洋史研究会・東北大学)、宮地(中国四国歴史学地理学協会大会・就実女子大学)、岡本・槇原(日本西洋史学会・千葉大学)などが研究成果を口頭発表し、また別記の者が論文発表した。
向山、池田、宮地、堀井は前6〜前4世紀の各時期におけるペルシア帝国の対ギリシア政策、ギリシアの対ペルシア政策を系統的に検討し、両者の関係の変化、成熟の過程に知見と一定の見通しを得た。ただし、対カルタゴを中心とする西方世界での異文化接触の考察に課題を残した。
石川は共和政期ローマの対エトルリア諸都市との関係、とくに文化的影響について成果をあげつつあり、豊田は異文化のるつぼたるヘレニズム期アレクサンドリアにおけるキリスト教会と異教的教育組織との関係を論文にまとめた。橋本はビザンツ帝国理念が西ゴート族のカトリック改宗やローマ系住民との政治的宗教的統合により後退する過程を論文にまとめ、山代はノルマン征服によるイングランドの政治的文化的変容を明らかにしつつあり、山崎はウルバヌスの十字軍遠征計画の背後にある教皇庁とビザンツ帝国との関係を論文にまとめた。兼平は12〜13世紀におけるアリストテレス思想受容の諸相、変遷を考察し、佐藤は中世盛期イタリアにおけるドイツ支配の受けとめられ方を考察した。近代では尾高がトルコのロシア外交の変遷と西欧化の問題にとり組み、野嶌がイギリス、ピューリタンのフランス観、岡本がフランス啓蒙思想家のイギリス国制観、槇原が南仏における文化へゲモニを分析した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 向山宏: 西洋史研究. 18. (1989)

  • [文献書誌] 池田忠生: 史学研究. 179. 72-91 (1988)

  • [文献書誌] 豊田浩志: 上智史学. 33. 70-103 (1988)

  • [文献書誌] 小崎閏一: 鹿児島女子大学研究紀要. 10巻1号. 1-16 (1989)

  • [文献書誌] 橋本龍幸: 人間文化(愛知学院大学人間文化研究所紀要). 3. 11-35 (1988)

  • [文献書誌] 岡本明: 広島大学文学部紀要 普通号48. 48. 143-165 (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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