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1989 年度 実績報告書

類聚名義抄の注釈的研究 -電算機利用による-

研究課題

研究課題/領域番号 63301058
研究機関名古屋大学

研究代表者

田島 毓堂  名古屋大学, 文学部, 教授 (20082349)

研究分担者 河野 敏宏  愛知学院大学, 教養部, 専任講師
三宅 ちぐさ  東海学園女子短期大学, 助教授
犬飼 守薫  椙山女学園大学, 短期大学部, 助教授
西原 一幸  金城学院大学, 短期大学部, 助教授
草川 昇  名古屋女子大学, 文学部, 教授
キーワード類聚名義抄 / 蓮成院本類聚名義抄 / 古辞書注解 / 和訓 / 字体注索引 / 名義抄のデ-タベ-ス化 / 定訓 / 字体規範
研究概要

平成元年度中、蓮成院本類聚名義抄を底本としての読解作業は中巻33丁から下巻26丁まで計30丁分すすめた。昨年度は、幾分読解量が少なくなったが、これは電算機入力分の校正を並行してすすめ、報告書としてある程度まとめたものを提出したいと考へたことによるものである。ひきつづき、読解作業中には字体規範、書写態度、記事配列方式などについて、従来とりたてて注意されてゐなかったいくつかの点に付いて新見を得た。その目でみてゆくと、完本として唯一の観智院本も、その書写はかなり杜撰であり、その使用に際しては十分の注意が必要であることを、知る人は知ってゐるのであるが、一般には殆ど無批判にすぎてゐるのに鑑みて、特に確認しておかねばならない事を痛感した。それについても、名義抄注解書の一日も早く公刊されることを願ふのであるが、本研究は、それを目指して完成させねばならない。
目標の一つ、蓮成院本の電算機入力は完了した。現在、入力分の校正中であり、未定稿ではあるが、報告書にはその一部、字体注索引を掲載した。従来、和訓や漢字の索引は観智院本については作成されてゐるが、字体注については、未だ何らの注意もなされてゐなかった。今回の報告書では、字体注索引のみであるが、基本的には如何なる文字列からの検索も可能である。但し、印刷する場合にはその項目を編者が決めることになり、利用する側の自由にならない。この点を解決する手段として、ディスク版での公開を考へてゐる。非JIS漢字の処理が問題として残る。これは、いかに大きな辞書の漢字を辞書化しても片付かぬものである。これを、分解して示す、あるいは、イメ-ジスキャナを使って丸ごと示すなど、その方法を、現在検討してゐる。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 田島毓堂: "法華紀為字和訓考-資料篇3-" 名古屋大学文学部研究論集. 106. (1990)

  • [文献書誌] 田島毓堂: "異なり語数の推定試論-今昔物語集の語彙調査より-" 後藤重郎先生古稀記念国語国文学論集.

  • [文献書誌] 草川昇: "「類聚名義抄」小考-その1-" 名古屋女子大学紀要. 36. (1990)

  • [文献書誌] 西原一幸: "「類音決」の佚文について-図書察本「類聚名義抄」所引の「類云」とは何か(補遺)-" 金城学院大学論集. (1990)

  • [文献書誌] 西原一幸: "杜延業「群書新定字様」の佚文について" 金城国文. 66. 43-49 (1990)

  • [文献書誌] 犬飼守薫: "「日本辞書言海」から「大言海」へ(四)"

  • [文献書誌] 三宅ちぐさ: "二巻本「世俗字類抄」仮名索引8,9" 東海学園国語国文. 33,34. 117-143,110-146 (1988)

  • [文献書誌] 三宅ちぐさ: "二巻本「世俗字類抄」仮名索引10,11" 東海学園国語国文. 35,36. 60-102,57-91 (1989)

  • [文献書誌] 三宅ちぐさ: "二巻本「世俗字類抄」の同義異表記語"

  • [文献書誌] 河野敏宏: "「新撰字鏡」所収の本草名の典拠について" 愛知学院大学論叢教養部紀要. 37-3. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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