研究課題
1.当該研究の中心であり、初の試みでもある島田忠臣の『田氏家集』(巻之上・中・下三巻)の注釈は、昨年度の巻之上の六十九首に引き続き、今年度は巻之中の六十首について、小島憲之の指導、研究代表者のとりまとめのもとに、ほぼ実施計画通り、内容の検討を終えた。現在、分担執筆者が、各自の提出原稿を作製中であり、次年度に最終の検討・書式の統一などの整理を完了して、出版社に渡す予定である。なお、刊行は、『田原家集注巻之上』が1991年(現在は初校の段階)『巻之中』が1992年の見込み。2.注釈と並行して作業を進めた紀長谷雄の作品集成・本文校定および索引作製も、計画通り、原稿の整備が、ほぼ完了した。現在、原稿の補訂の段階に入っており、『田氏家集注巻之中』とともに、1992年刊行の予定である。3.一方、唐鈔本の『翰林学士集』『新撰類林抄』の本文校定・翻刻ならびに索引作製も完了し、現在は、一書にまとめるべく調整中である。これまた同じく1992年刊行の見込み。4.月に一度ないし二度開いた定例の研究会における研究発表のうち、論文として公にしたもの(発表予定を含む)は、別記「11」の六篇である。
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