研究課題/領域番号 |
63301063
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
中島 悠爾 東京都立大学, 人文学部, 教授 (60083284)
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研究分担者 |
鐡野 善資 慶応義塾大学, 法学部, 教授 (20051419)
石川 光庸 京都大学, 教養部, 助教授 (00051681)
福本 義憲 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90111351)
松浦 純 東京大学, 文学部, 助教授 (70107522)
藤代 幸一 東京都立大学, 人文学部, 教授 (70083285)
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キーワード | 初期新高ドイツ語 / 方言 / 文体差 / 機械入力 |
研究概要 |
63年度の当初計画の機材・機器を購入し、研究に活用している。本研究グループの活動としては、今年度の日本独文学会大会において、本研究メンバーがその研究目的に沿ってシンポジウムを企画、運営し、成功させたことがあげられる。シンポジウムは「ドイツ語の歴史的把握とその方法をめぐって」というタイトルで開かれ、報告者として、重藤、檜枝、保阪が発表し、福本が司会をつとめた。言語史研究および初期新高ドイツ語の研究に関して活発な議論が交わされた。これは、研究終了時の報告集にできるかぎり反映させたいと考えている。また、一次言語資料の入力に関しては、外注によるもの、およびアルバイトをつかっての入力によってデータ化に取り組んでいる。とくに、研究目的にあげたように、本研究のメインとして初期新高ドイツ語のコルプスの機械可読化を進めている。このコルプスは本年度研究計画・方法において研究の中心となるべき資料として位置づけたものであり、14世紀から17世紀に至る300年の、多岐多様な言語資料がそのジャンルと使用方言に基づいて集成されている。その策定には西ドイツ・ボン大学のグループが携わっており、信頼性の高さは学会において折り紙つきである。言語構造的な面はもとより、これによって社会的階層・地域・分野を含めた複合的な分析が可能となる基本的資料である。現在、ミッテルバイリッシュ、オストゼクシッシュ、チューリンギッシュ各方言の資料を入力し終えている。その量は、いままでのところ2,760,704バイトに達している。来年度にはこの機械可読化を終了させるが、その全体量はほぼ一千万バイトに及ぶ規模のものとなるはずである。
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