研究課題/領域番号 |
63301065
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西光 義弘 神戸大学, 教養部, 助教授 (10031361)
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研究分担者 |
金水 敏 大阪女子大学, 学芸学部, 助教授 (70153260)
木村 英樹 神戸大学, 教養部, 助教授 (20153207)
林 博司 神戸大学, 教養部, 助教授 (40135819)
田窪 行則 神戸大学, 教養部, 助教授 (10154957)
柴谷 方良 神戸大学, 文学部, 助教授 (60127371)
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キーワード | 文脈依存性 / 日本語文法 / 談話構造 / 対照言語学 |
研究概要 |
平均月1回のペースで研究分担者および協力者による研究発表会をも日本語、英語、フランス語、ルーマニア語、中国語、朝鮮語等に関する対照研究の立場から文脈依存性の検討を重ね、次第に問題点が明らかにされていった。特に目立つ結果としては日本語のモーダリティの研究で新知見が得られた。認知スタイルと談話構造の相関関係についても日本文学の英訳をデータに用いることによって新境地を切り拓くことができた。またトピックを表示するとされる遊離表現を英語、フランス語、ルーマニア語、日本語で比較対照することによって微細な違いが明らかになった。単一言語においても、異なる時代の日本語の文法体系を比較対照することによってそれぞれの時代の体系の全体的傾向も明らかになった。当初の狙い通りに比較対照という手段によって、ともすれば単一の言語の記述においてラベル貼りに終わってしまう点を是正し、微妙なところまで追求することができたといえる。もちろん少数の問題しか取り上げられなかったので、課題としてはこのような方法を言語体系全体に及ぼさねばならないが、細かい観察が必要となるので時間をかけなければならない。年度末にそれらの成果を報告論集として出版したので、おなじような研究者がふえることが望まれる。
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