研究課題/領域番号 |
63301066
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平川 祐弘 東京大学, 教養学部, 教授 (80012368)
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研究分担者 |
田所 光男 福岡大学, 人文学部, 専任講師 (40179734)
井上 健 京都大学, 教養部, 助教授 (30121867)
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 助教授 (70165687)
土谷 直人 東海大学, 文学部, 助教授 (60147113)
川本 晧嗣 東京大学, 教養学部, 教授 (10012478)
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キーワード | 人種観 / 文化摩擦 / イメージ / 異文化理解 / 黄稿 / 地球社会 / 少数民族 / 戦争文学 |
研究概要 |
昭和63年5月8日から3日間、本研究会の平川祐弘、川本晧嗣は従来の研究成果をカナダのブリティッシュ・コロンビア大学で開かれた「内なる壁-日本における西洋人像と海外における日本人像」の米加英仏日の国際シンポジウムにおいて発表した。その成果はカナダ側でも英文で公刊される予定であるが、日本側でも平川祐弘が編集者となりTBSブリタニカから『内なる壁 日本の外国人像 外国の日本人像』(仮題)という形で論文約27点を含む大冊となって公刊される予定である。カナダにおけるシンポジウムの詳細については川本晧嗣の報告が、『比較文学研究』54号(朝日出版、1988年11月)にある。このシンポジウムは学界のみならず論壇でも反響を呼び、平川祐弘はカナダ側のキンヤ・ツルタ教授ほかと雑誌『諸君』(1989年2月号)の座談会「人種間摩擦の時代」に出席した。また平川祐弘・川本晧嗣はツルタ教授ほかと季刊誌『アステイオン』の「文学にあらわれた人種観」の座談会にも出席した。この号は報告執筆現在まだ刊行されていない。本研究会の発表成果の特色は諸外国でも多大の反響を呼んだ点である。とくに代表者平川祐弘はこの年度を通じて、Yello Peril and White Perill(ブリティシュ・コロンビア大学)Lafcadio Hearn,an American Writerin Meiji Japan(ラトガーズ大学)Du Japon Exotique de Pierre Lotiau Japan Fantastique de Lafcadio Hearn(パリ、オルセー美術館)、Prideand Prejudice-Western Mis understanding of Thirgs Japanese(ウィルソン・センター)、Lovalty Incarnated-Equestrian Statue of Kusunoki Masashige No play "Taniko"(ミュンヘン、国際比較文学会)Natsume Soseki's Teacher,James Murdoch(ダラム、全欧日本学会)ほかを発表した。昭和63年度の本研究会の成果はきわめて高かったと自負している。
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