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1989 年度 実績報告書

企業集中をめぐる法の総合的研究-実態面を中心とした法社会学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 63301070
研究機関上智大学

研究代表者

正田 彬  上智大学, 法学部, 教授 (10051137)

研究分担者 高橋 岩和  神奈川大学, 短期大学部, 教授
舟田 正之  立教大学, 法学部, 教授 (60062676)
野木村 忠邦  日本大学, 法学部, 教授 (10096878)
本間 重紀  静岡大学, 人文学部, 教授 (30013014)
キーワード企業集団 / 下請企業 / 流通系列化 / 独占禁止法
研究概要

本研究は現代の資本主義経済社会において展開する「企業集中」という現象について、特に系列化の法的な枠組みと評論を中心に、法社会学的な研究を行う事を課題とする。二年目にあたる本年は、昨年の生産系列、下請の研究を継続しつつ、流通系列に重点を移して研究を進めた。具体的には、第一に、流通系列化等流通問題に関して、以下の調査・分析を行った。1.鉄道、百貨店等コングロマリット的企業グル-プ、化粧品、家庭用品、食品等、急速に企業情報ネットワ-ク化が推進されている業界を中心とする企業からのヒアリング調査、2.流通系列化と独禁政策・産業政策・構造調整との関係についての官庁のヒアリング調査、3.国際経済摩擦と関連して、内外価格差問題等についての経済学等の他分野の研究者との交流、4.アメリカ・イギリス・西ドイツ等諸外国の流通と独禁法に関する比較研究、そして、これらを踏まえて、5.国際化、情報化と流通系列化に関する内部的な報告、研究。第二に、生産系列、下請問題に関しては、以下の研究を行った。1.自動車の外注、下請に関し、日産・鈴木・本田系列の部品、下請企業のヒアリング、2.官庁・地方自治体・研究機関等の中小企業・下請調査のヒアリング、資料の収集・分析、3.神奈川県下の自動車産業の外注・下請企業へのアンケ-ト調査の準備。その他、テ-マと関連して、競争政策と政府規制、産業政策、知的所有権等、多彩な問題を取上げた。
以上の研究を通じて、国際化、情報化、ハイテク化時代の系列化の新たな法的課題が徐々のに浮き彫りとなってきており、来年度はその総括に入る予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 正田彬: "鶴岡灯油裁判と最高裁" 法律時報. 62巻3号. 6-16 (1990)

  • [文献書誌] 木元錦哉: "輸入流通規制緩和の問題点" 中小商工業研究. 17号. 32-42 (1988)

  • [文献書誌] 本間重紀: "鶴岡灯油訴訟最高裁判決の批判的検討" 法律時報. 62巻4号. (1990)

  • [文献書誌] 稗貫俊文: "知的財政権と独占禁止法" ジュリスト. 951号. 92-93 (1990)

  • [文献書誌] 高橋岩和: "西ドイツ競争制限禁止法制定史5・完" 神奈川法学. 25巻1号. 93-185 (1989)

  • [文献書誌] 舟田正之: "流通系列化・流通慣行" 経済法学会年報. 11号. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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