研究課題/領域番号 |
63301071
|
研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
澤登 俊雄 国学院大学, 法学部, 教授 (70052090)
|
研究分担者 |
白取 祐司 北海道大学, 法学部, 助教授 (10171050)
新倉 修 国学院大学, 法学部, 教授 (10119050)
前野 育三 関西学院大学, 法学部, 教授 (60079639)
斉藤 豊治 甲南大学, 法学部, 教授 (00068131)
村井 敏邦 一橋大学, 法学部, 教授 (70017581)
|
キーワード | 少年法 / 少年非行 / 少年審判 / 保護手続 / 保護処分 / 少年裁判所 / インテイク |
研究概要 |
1.前年度にひき続き、購入した図書及び雑誌を用い外国における少年法制に関する基本資料(法令、判例、文献等)の収集・整理を行い、前年度に一応の基礎が作られたデ-タ・ベ-スへの入力を行った。また、数回の研究合宿を行い上記の情報の交換のほか、特に手続きの概観、沿革などの外国法制の基盤を充実させる必要から、例えば、近年のトピクスである西ドイツの「少年拘禁」問題、米のニュ-・ヨ-ク州少年司法の調査研究報告書の解明など、一歩踏み込んだ各論的研究も行った。 2.今年度のデ-タ・ベ-ス化は、コンピュ-タ・プログラム専門家の指導の下に、上記収集した資料を作成・修正・登録することが可能な検索カ-ド化を図った。これに基づき各人の分担(国別)に従いデ-タ・ベ-スの蓄積に本格的に着手した。各人のハ-ド操作能力には差異があり、それに相応したソフトの改良等の徴調整は必要であったものの、爾後の作業を円滑に遂行するための段取りはひとまず完了した。なお、キ-ワ-ドの選定作業はほぼ終了し、今後は実際にある程度の蓄積の状況を見ながら必要の都度修正することとした。 3.以上の入力作業、研究の進行に伴い、外国少年法の特色をわが国との対比において検討するため、(1)わが国の少年法の実務家や実務経験の豊かな研究者を積極的に研究会に招き、近時少年事件や少年司法の動向について講演・報告等を依頼し、また、(2)おそらく将来、諸国の少年法制に多大の影響を与えると思われる「子供の権利条約」、「少年司法運営に関する国連最低基準規則」等について研究者を招き質疑応答を行った。後者については、当研究会でもひき続き検討を行うことを確認した。
|