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1988 年度 実績報告書

多極化国際体系の三層連関と信頼醸成のための国際的制度化

研究課題

研究課題/領域番号 63301074
研究機関日本大学

研究代表者

浦野 起央  日本大学, 法学部 (80059146)

研究分担者 西川 潤  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (10063653)
田中 明彦  東京大学, 教養学部, 助教授 (30163497)
山影 進  東京大学, 教養学部, 助教授 (10115959)
平野 健一郎  東京大学, 教養学部, 教授 (40012463)
武者小路 公秀  国連大学, 副学長 (80053536)
キーワード第三世界と発展 / 第三世界の分裂と統合 / 多層化構造 / 文化と発展
研究概要

この研究は多極化国際体系の三層構造を分析視点として、発展と信頼醸成のためのシステムを引き出すことにある。このために新たな緊張関係を生み出している第三世界の国家、国民形成、社会運動をめぐる緊張関係(紛争データ)の分析から着手した。第一に、システム論の立場から分析処理の枠組みを検討した。行動主体、行動客体、介入アクターの3主体の下に、主体として国家、組織、社会集団に共通した分析コードを設定し、その主体間の関係状態を主体連関指標AASUモデルの開発を行い、その分析プログラムを策定した。紛争データの基本コードとして紛争タイプ、紛争管理など15のランク指標も設定した。第二に、これに従い、緊張関係データの整理に着手し、アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、米州、オセアニアの全域のデータ及び情報の抽出作業を行い、その情報は数万件を越えた。それを問題別に整理し、1945年以降のアジアデータ(北東アジア・東南アジア・南アジア)120件を紛争データファイル・プログラムに入力し、中東、アフリカ、オセアニアデータ約150件についても整理、入力中である。第三に、緊張関係のシステム分析のいまひとつの方法として、緊張関係の現代的噴出の特徴を形成している民衆文化のアイデンティティをめぐる衝突と価値の共存の事例分析を進めた。これは緊張関係をキーワードの抽出によってその構造連関を明らかにしようとするものである。第四に、以上の紛争データの整備と処理とともに、それのメガトレンド連関を解明するべく社会、経済データ及び国連投票行動データの整備、入力作業を行った。第五に、緊張関係と多元的交流モデルの開発に向けて、国連大学の関連プロジェクトとの協力をもって緊張関係の解明と信頼醸成のための国際的制度化の分析モデル開発のため、海外研究者との積極的な交流及び討議を重ね、紛争データフアイルの作成についても協力を得た。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 浦野起央: 政経研究. 25. 59-101 (1988、1989)

  • [文献書誌] 浦野起央: 比較文明. 4. 120-134 (1988)

  • [文献書誌] 浦野起央: "アジア・アフリカ国際関係政治社会史第10巻アジア・アフリカ便覧II中東便覧" パピルス出版, 680 (1989)

  • [文献書誌] 浦野起央: "国際社会の変容と国連投票行動1946-1985年I総説" 国際地域資料センター, 400 (1989)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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