研究分担者 |
斎藤 貞之 北九州大学, 商学部, 教授 (10105380)
佐藤 誠 熊本大学, 教育学部, 教授 (80123800)
遠藤 雄二 九州大学, 経済学部, 助教授 (90152024)
日置 弘一郎 九州大学, 経済学部, 助教授 (70114022)
原田 実 九州大学, 経済学部, 教授 (70037109)
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研究概要 |
本年度は、これまでのデ-タに加えて、地域移動と選職の可能性を探るために、学生の選職態度に対する調査を行なった。学生は、地元への残留と、都会への進出という二つの志向をあわせ持っていて、それが実際の選社の場面でのとまどい,不安となっていると思われる。これを調査するために,九州大学の学生に対して,調査票を配布し,デ-タを収集した。この結果の解折により,学生の持つ地域への帰属意識は、将来の見通しへの不安と,安全志向,すなわち地元に就職することで将来の見通しがつきやすくなる,に裏付けられたものであることを示唆するデ-タが得られた。 本年度は、さらに,これまでの研究の取りまとめを行なった。これまでのデ-タを解折し、地域と職業を,選社という側面から調査したが、これを,企業内での地域異動(転勤)にかかわらせて調査する必要があきらかにされたが、これは九州域内の企業の範囲をこえ,全国企業でのサンプルを必要とするため,別のかなり大規模な調査を必要とする。 さらに、本年度は将来の研究のために,Uータ-ン農業者やUータ-ン技術者,Uータ-ン創業者の動向についての聞き取り調査を行った。これらのUータ-ンによる職業移動及び地域移動はこれまでに調査されていない対象であり,その動向の把握が行なわれた。 以上を総合して,地域と職業に関する報告書をまとめた。
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