研究課題/領域番号 |
63301092
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀谷 是 京都大学, 農学部, 教授 (20026529)
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研究分担者 |
武部 隆 京都大学, 農学部, 助教授 (30093264)
小池 恒男 滋賀県立短大, 農業部, 教授 (50074076)
辻井 博 京都大学, 農学部, 助教授 (60027589)
稲本 志良 京都大学, 農学部, 助教授 (80026468)
堀田 忠夫 愛媛大学, 農学部, 教授 (40036439)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 米生産 / 稲作経営 / 米流通 / 土地水利用 / 稲作労働 / 稲作金融 / 米政策 / 稲作研究 |
研究概要 |
本研究のねらいは、厳しい環境下におかれているわが国の稲作経営について、改善の要となる生産・流通・政策の問題点を国際的視点から論じ、その将来方向を策定することにある。本研究は各分担者が1テ-マを分担し、9つの研究課題で構成されているが、その内容は次のとおりである。 1)まず生産に関する研究では、(1)「稲作経営の効率化、生産の論理と可能性」(2)「構造調整下における稲作労働力の構造変化」(3)「大規模稲作の地力維持および水管理」(4)「稲作に関する土地改良と経営問題」の4論文であり、(1)は大規模稲作の成立・発展の論理を規模論・技術論の立論から論じ、大規模経営にコスト低減の可能性を示唆した。(2)は農村における農業労働市場問題をとりあげ、婦女老令化の進行の下での稲作労働力の構造変化と将来方向を論じた。(3)および(4)は、稲作生産の基盤となる土地条件およびその管理に関し、多くの調査事例を用いて、その重要性を論じている。 2)流通問題は「米の生産県と消費県における流通システムの展開」の1論文である。主産県における米の銘柄別・品質別流通動向を追跡的に把握し、今後の米流通流合理化対策を論じる。 3)政策に関する研究は、(1)「米生産・流通の資金構造と金融分析」(2)「米政策の経済的・外部経済的分析」(3)「水田の所有・利用・管理の将来方向に関する制度経済学的研究」(4)「米の試験研究・普及と技術革新」の4編である。(1)では稲作生産における資金需要と金融の役割を、(2)では米政策(米価、補助金等)の生産農家および国家財政に及ぼす経済学的影響を、(3)では水田の高度利用・土地生産性向上の側面からの政策提言を、(4)では稲作における試験研究成果の普及とその成果を、それぞれ論じ、かつ将来に向けての提言を試みている。
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