研究課題/領域番号 |
63301093
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 忠 東北大学, 文学部, 教授 (60004058)
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研究分担者 |
矢部 一郎 立正大学, 教養部, 教授 (80103175)
向井 晃 東海大学, 文学部, 教授 (70055664)
田崎 哲郎 愛知大学, 文学部, 教授 (30064728)
片桐 一男 青山学院大学, 文学部, 教授 (70118719)
岩崎 鐵志 静岡縣立大学, 短期大学部, 教授 (00070996)
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キーワード | 洋学 / 蘭学 / 洋学者 / 蘭学者 / 門人帳 |
研究概要 |
1.現存する洋学者門人帳16種のうち、原本で利用できるものはその複写を入手し、既に活字化された門人リストと照合し、その誤りや脱落の有無など確認の作業を引き続き行った。 2.適塾の門人については、通塾記念会で調査が続行されており、その調査結果が機関誌『適塾』に毎年掲載され、比較的デ-タもそろっているので、これらをパソコンに新たに入力したり、必要に応じて既に入力したデ-タを補正したりした。 3.入力した適塾門人のデ-タに基いて、目下分析のテスト中である。このテストにより今後追補すべき項目を見出そうとするものである。 4.引き続き『国史大辞典』、『洋学史事典』などの人名辞典により、門人帳掲載の人名をチェックして、デ-タの収集につとめた。ただしこの方法は辞典掲載に値する有名人のみ可能で、大部分の門人帳掲載のマイナ-な人物には有効でない。それ故、不完全とは言え、市史、県史など地方史との照合が必要となろう。 5.デ-タを収集するためには、洋学者個人の著作の分析・検討も欠かせない。序跋くにも関連記事がままでてくるものである。こうした発見を促進するため、月一回の例会を開き、相互に情報交換・検討を行う機会をもった。 6.江戸時代の知的ネットワ-クを解明するためにも、洋学者と儒学者国学者との交渉は無視できない。それ故こうした分野の門人帳の分析の可能性と必要性、また相互比較の必要性を検討した。
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