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1988 年度 実績報告書

近代工学の成立をめぐる各国間および個別諸科学間の交流

研究課題

研究課題/領域番号 63301094
研究機関大阪市立大学

研究代表者

加藤 邦興  大阪市立大学, 商学部, 教授 (00016495)

研究分担者 安井 国雄  大阪市立大学, 商学部, 助教授 (20122202)
坂本 清  大阪市立大学, 商学部, 助教授 (70089184)
岡本 人志  大阪市立大学, 商学部, 助教授 (20004202)
堀内 達夫  大阪市立大学, 文学部, 講師 (40135273)
キーワード科学史 / 技術史 / 教育史 / 土木工学 / スミートン / ワット
研究概要

近代工学の成立におけるヨーロッパ諸国の交流は、従来の指摘よりもはるかに広範囲におよび、この交流の結節点として18世紀オランダ、19世紀スイスの果たした役割が明らかとなった。18〜19世紀をつうじてフランスの軍事工学は工学の先駆者であったが、18世紀オランダはこれを吸収して大規模な水利工を発展させ、その業績はスミートンをつうじてイギリスへ持ち込まれた。産業革命の進展とともにスミートンをはじめとするイギリスのエンジニアは、運輸の改善のために大規模な工事を次々と行い、やがて彼らはシビル・エンジニアと自称するようになった。
1840年、イギリス最初の大学における工学講座がグラスゴー大学に設置されたが、当時は土木工学と機械工学は未分化であり、広義の応用力学と理解された。最初の土木工学者といわれるスミートンは蒸気機関の改良を行い、最初の機械工学者とれるワットはフォース=クライド運河の測量を行った。1853年ランキンはグラスゴー大学工学講座の教授に就任し、工学の体系化に尽力した。この頃、スイスではフランスのエコール・ポリテクニクの影響のもとに工科大学の設立運動がすすみ、これはチューリヒ工科大学として結実した。世界で初の総合工科大学となったチューリヒ工科大学はイギリスの工学教育に大きな影響を与えたが、これはさらにドイツ、アメリカ、日本へも波及することとなった。
事例研究と併行してすすめられている工学史・技術史の文献データベースは約5,000件を収録したが、キーワード整理などに問題があり、未だ実用化にいたったいない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 岡本人志: 経営研究. 39(2). 77-91 (1988)

  • [文献書誌] 坂本清: 経営研究. 39(3). 45-64 (1988)

  • [文献書誌] 坂本清: 経営研究. 39(6). 39-57 (1989)

  • [文献書誌] 加藤邦興: 経営研究.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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