研究課題/領域番号 |
63301099
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
坂元 昂 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (00016338)
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研究分担者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助手 (60173845)
前迫 孝憲 東京工業大学, 工学部, 助手 (00114893)
牟田 博光 東京工業大学, 工学部, 助教授 (70090925)
繁桝 算男 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (90091701)
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
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キーワード | 対話インタフェース / 手書き入力 / 知的CAI / 学習モデル / ワープロ / 数式入力 / 図形入力 |
研究概要 |
現在コンピュータ用の標準入力装置として利用されているキーボードを使った操作環境は、必ずしも扱いやすいものではない。このため、コンピュータを使って問題解決する際、利用者は、当該の問題を解決することと、コンピュータを操作するという2つの問題を同時平行的に処理することになる。このことにより、利用者が入力する情報は、操作環境の影響を受けた、本来の思考活動に外乱が加わった情報となる可能性が強い。そこで、これらの影響を実際に評価し、その問題を解決することを目的に、手書きによる入力装置を開発している。 まず、「手書きワープロ」については、漢字記憶の保持率と、文章表現力の向上について評価実験を行なったが、漢字記憶については、手書きまたは手書きワープロによる学習の方が保持率が高いことが分かった。また、キーボード・ワープロを用いて文章表現力の向上について評価したところ、ワープロを使用しない場合と比較して、有為な差は見られなかった。このため、現在、手書きワープロの認識率の影響が出ないように認識を伴わない手書きエディタを作成し実験を行う予定である。 「手書き数式入力装置」については、文字式について、繁分数と指数の認識が可能なシステムを試作した。外部機器との接続のために、行単位の入力に対する標準的な出力形式として、LispのS式を採用し、出力用にTeXの書式に変換する方式を提案した。 「手書き図形入力装置」は、試作システムとして、簡単な多角形の認識を可能にしたものが開発された。このシステムに対しても、外部機器との接続用に、標準的な出力形式を検討しているが、幾何図形に関する知的CAIシステムとして、岡本等が開発しているGEOMEXの内部表現を参考に、現在、案を検討している。
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