研究課題/領域番号 |
63302011
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮本 重徳 大阪大学, 理学部, 教授 (70013638)
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研究分担者 |
牧島 一夫 東京大学, 理学部, 助教授 (20126163)
舞原 俊憲 京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)
伊藤 謙哉 立教大学, 理学部, 教授 (90062497)
佐藤 文隆 京都大学, 理学部, 教授 (90025370)
田中 靖郎 宇宙科学, 研究所, 教授 (10022534)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | X線天体 / γ線バ-スト / サイクロトロン吸収線 / ブラックホ-ル / 赤外線検出器 / 超新星 / 宇宙線の非等方性 / 太陽活動 |
研究概要 |
本研究で得られた主要な成果は以下の通りである。 (1)『ぎんが』衛星の観測より、(1)γ線バ-スト中のサイクロトロン吸収線を発見、中性子星表面の現象であることを確証。(2)銀河中心方向から強い鉄輝線の放射を発見。これは銀河中心に高温(千万〜1億度)ガスの存在を示す。(3)Cyg Xー1の時間変動の遅れの位置構造はCompton散乱では説明出来ない。(4)GX 339ー4ではComton散乱によるものと考えられる時間遅れの構造がある。(5)13個以上のいわゆるX線新星を発見、その中に新たなブラックホ-ル候補と考えられる天体が少なくとも2個存在。(6)高圧を下げたLAC観測より、数個のX線パルサ-のスペクトル中にサイクロトロン吸収線構造を発見。(7)AGN NGC6814の鉄輝線の短時間変動が、X線連続成分の時間変動と比べて256秒以内の遅れであり、近接領域での鉄輝線発生を示す。(7)銀河団内高温ガスの温度が、高温ガス中の鉄の存在比に反比例する。 (2)赤外線望遠鏡用測定器の開発を進め、(1)SN1987Aよりの赤外線増加はこの超新星爆発により放出された物質より出来た塵によると考えられる。(2)明るいIRAS銀河の近赤外のスペクトル観測より、3.3μの強度は、星の生成活動の定量的指標となる。 (3)平均エネルギ-210^<13>eVの1次宇宙線に、恒星時非等方性が有ることを発見し、太陽系近傍の銀河系空間で赤経0時、赤緯20度方向からの宇宙線の流れが存在する。 (4)平成2年9月29日に太陽の西の縁で起こった大フレア-により発生した高エネルギ-粒子による地上宇宙線増加現象GLEの観測デ-タを解析し、10GeVから25GeVに及ぶ太陽陽子が大量に地球上に到達した事、これら粒子は地球を貫く惑星間磁場に捉えられ、この磁場の方向により地球に到達した。
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