研究課題/領域番号 |
63302027
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
木谷 勝 北海道大学, 工学部, 教授 (50001160)
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研究分担者 |
谷口 清一 北見工業大学, 工学部, 助教授 (90091553)
稲葉 英男 北見工業大学, 工学部, 助教授 (40133805)
杉山 弘 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (70002938)
豊田 国昭 北海道工業大学, 工学部, 教授 (50048039)
坂本 弘志 北見工業大学, 工学部, 教授 (70003176)
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キーワード | 積雪寒冷地 / 吹雪 / 吹きだまり / 防雪柵 / 凍結 / 模型雪 / 流体工学 / 伝熱工学 |
研究概要 |
1.積雪寒冷地住宅の断熱材の結露防止のために設けられる道気層の流れおよび熱移動について実験的・理論的検討を行った。また室内気流分布の数値解析のための数値解法に対する調査を行い、適切な数値解析法に対する見通しをえた。 2.実際の雪を用いた吹雪発生用風洞を製作し、種々の形状をもつ防雪柵に対する流体力学的検討を行った。 3.水路実験によって微固体粒子による吹雪の可視化を行ない、粒子の追跡をもとめた。この結果、盛り土による路面からの立ち上げによって、粒子が路面上の薄い層内に集中し、ドライバーの視程確保に有効であることがわかった。 4.文献調査と実地調査を行ない、各種防雪柵の推雪吹き払い機能を検討して、防雪柵に要求される流体力学的特性を明確にした。ちれをふまえて、風洞による防雪柵周辺の流れの可視化実験手法を確立した。また、活性白土を模型雪とした吹雪風洞を製作し、性能実験の結果、当該装置の有用性を確認した。 5.防雪柵の形状と防雪効果の関係を、現在日本で使用されている防雪柵について調査した。防雪効果は吹止め柵の方が高いが、早期に埋没してその機能を失う。これに対して吹抜け柵では、柵からかなり下流に推雪が生ずるため、柵の寿命は比較的長い。吹払い柵の張立材を翼形断面としたときは、吹払い領域が50%以上拡大することがある。 6.建物の屋上に形成される雪庇の防止方法を、活性白土を模型雪とする風洞実験および屋外実験によって研究した。この結果、パラペット部分にノズル状のスソットを設けることが有効であることがわかった。 7.突風による吹雪の発生機構を調べるために、衝撃波背後の気流による微粒子の舞い上り実験を行った。 8.種々の流速および冷却温度条件のもとで、直管および45°曲り管の凍結実験を行ない、凍結閉塞条件および管破壊機構を明らかにした。これにより実用実験式を誘導することができた。
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