研究分担者 |
羽二生 博之 北見工業大学, 工学部, 助教授 (70172955)
杉山 弘 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (70002938)
豊田 国昭 北海道工業大学, 工学部, 教授 (50048039)
坂本 弘志 北見工業大学, 工学部, 教授 (70003176)
福迫 尚一郎 北海道大学, 工学部, 教授 (00001785)
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研究概要 |
1.防雪柵の効果,雪による道路の視程障害,水の凍結面の時間変化,などに関連する最も基本的な流れ現象は剥離再付着流れである。基本的2次元および3次元流れについて乱流剥離再付着流れの乱流特性,組織的渦構造,非定常性,制御方法などを求めた。 2,送電線,碍子連,船体などへの着氷に関する調査を行ない,あわせて着氷・除氷挙動の模型実験を行なって,その有効性を検討した。塩水中における氷塊の融解,曲管部・オリフイス下流・分技管における凍結,凍結界面まわりの流れの可視化実験,LDVによる流速・乱れ分布の測定を行なった。これによって凍結融解挙動におよぼす流速,温度,水の物性,幾何学的条件の影響などを明らかにすることができた。 3,防雪柵周辺の流れと防雪効果を風洞実験において模型雪粒子を用いることによって明らかにした。吹雪による道路の視程障害を軽減するための防雪柵および道路形状の適切な組み合わせを,風洞実験および水路実験における模型雪粒子の運動を解析することによって明らかにした。 4,防雪柵の効果を基礎的な流れ特性から把握するために,有孔平板の後流の乱流構造を位相平均法によって明らかにした。また,境界適合座標を用いた数値解析によって,楕円翼からなる防雪柵のまわりの流れを求め,楕円翼柵材に作用する流体力,速度分布,雪の吹き払い効果などを明らかにした。 5,建物周辺における雪の吹きだまりの形成を解明するための風洞実験を模型雪を用いて行う方法を確立した。 6,突風による雪の舞い上り挙動を,明らかにするために,衝撃波背後の気流による粒子の挙動と流速の関係を求めた。 7,水道管凍結の多発地方における実態調査およびアンケ-ト調査を行ない,凍結被害の現状と水道管配置状態・気象条件との関係を求めた。
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