研究分担者 |
羽鳥 光俊 東京大学, 工学部, 教授 (60010790)
中川 正雄 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30051882)
太刀川 信一 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (70155084)
末広 直樹 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00114512)
河野 隆二 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90170208)
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研究概要 |
電子情報通信学会の第二種研究会として平成元年度は研究会を3回開催した。その概要は以下の通りである。 (1)平成元年度第1回スペクトル拡散技術とその応用研究会 開催日:平成元年8月4,5日 会場:長岡商工会議所 論文発表24件,参加者数184名 (2)平成元年度第2回スペクトル拡散技術とその応用研究会 開催日:平成元年11月8,9日 会場:横浜国立大学 招待講演2件,論文発表11件,参加者数156名 (3)平成元年度第3回スペクトル拡散技術とその応用研究会 開催日:平成2年3月22,23日 会場:埼玉大学 招待講演2件,論文発表15件,参加者数183名 この期間の論文発表を通じて得られた主な知見を以下に示す。 (i)多重度改善のため、相互相関特性の良好な系列として多相直交系列、Bent系列、実数直交系列等の性質が明らかとなった。また、システム上からのアプロ-チとして、多局間干渉除去、M-ary/SSMA、並列形SSMA、チップシフトを利用した同期式SSMA等が提案、検討された。これらの各系列や方式等を総合的に考え、今後さらに多重度の改善が望める。 (ii)無線通信への適用として、マルチパス、フェ-ジング対策のための工夫等がSS方式では行いやすい。また、特にSAWデバイスを用いることにより微弱無線として妨害波除去の点からも有望である。 (iii)その他のSS方式の応用として、医用超音波システム、工場等でのデ-タキャリア、電灯線デ-タ伝送等が有望である。
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