研究課題/領域番号 |
63302047
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩佐 義明 京都大学, 工学部, 教授 (50025821)
|
研究分担者 |
盛岡 通 大阪大学, 工学部, 助教授 (30029350)
虫内 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
竹内 邦良 山梨大学, 工学部, 教授 (50016672)
市川 新 東京大学, 工学部, 助教授 (80010677)
末石 冨太郎 大阪大学, 工学部, 教授 (00025834)
|
キーワード | ハイドログラフ / ケモグラフ / 都市雨水排除 / 合流式下水道 / 流出解析 / 都市水文 / 透水性舗装 / ファジィ制御 |
研究概要 |
岩佐は、計算機の利用により、水理・水文、水質を統合的に取り扱う際の概念の明確化に努めた。更に、綾とともに、下水放流先河川の河川水質について、昨年度開発したモデルを用いて水理・水質解析を進め、放流処理水量、放流先河川の流況等と河川水質の関係について明らかにした。末石は、大気汚染と雨水水質制御を統合するため、今年度は特に実時間制御の実用化を重点的に行った。すなわち、浸水被害の期待値の増減を降雨パタ-ンの発生確立にもとずき評価するリハァレンス戦略法を確立した。この結果、最適戦略探索法を併用することにより、排水ポンプ制御効果を改善できることが実収された。市川は、ドメイレ理論を用いて、不飽和浸透流の水分量と負圧の関係を決定するモデルを作成し、透水性舗装内の水の動きの解析モデルの開発・検証・パラメ-タ同定を行った。この結果より、集水管付き透水性舗装システムの評価が可能となった。竹内は、昨年度に引き続き、相川流域試験地の流量・降雨・水資デ-タの観測・整理・解析を行った。土地利用の変化、温泉活動等に伴う河川水質の変動特性を明らかにするとともに、洪水流出時のケモグラフ等を各種水質指標について明らかにした。虫明は、都市の水循環をシステム的に捉えモデル化した。その結果、都市部においては上水道の供給量は年間降水量に等しく、河川の低水量の半分は雑排水であり、下水道の整備により河川低水流量が大きく減少することが示された。盛岡は、観測、実験により、徴量化学物質の物理・化学的特性と流出特性、物質洗い出し量と雨水流出特性およびその地域特性を明らかにし、徴量化学物質の水経由の輸送モデルを開発した。八木は、前年度に引きつづき合流式下水道のポンプ制御についてアァジィ理論の応用をすすめた。特に、制御用入力情報が多様化していることに対応して、河川水位、予測降雨量、水質等を含めた操作ル-ルの更新を行い、解析した。
|