研究課題/領域番号 |
63302050
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
袖山 桂一 北海道大学, 工学部, 教授 (90001148)
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研究分担者 |
宗宮 功 京都大学, 工学部, 拱手 (60025947)
楠田 哲也 九州大学, 工学部, 教授 (50037967)
渡辺 義公 宮崎大学, 工学部, 教授 (00040999)
橘 治国 北海道大学, 工学部, 助手 (90002021)
井上 雄三 北海道大学, 工学部, 助手 (10109481)
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キーワード | 嫌気性微生物群 / 通性嫌気性微生物群 / 機能評価 / 浮遊型バイオリアクタ / 充填・流動床型バイオリアクタ / 土壌・底泥型バイオリアクタ / 付着型バイオリアクタ |
研究概要 |
1.浮遊型バイオリアクタグループ:余剰汚泥の嫌気性消化処理において、固形有機物の可溶化・酸生成特性、ガス化特性を実験を通して求め、各プロセスの動力学定数を明らかにし(清水)、あるいはメタン菌とacetogenic菌を計数することにより消化プロセスと活性の関係を明らかにした(野池)。一方、家畜糞尿の嫌気性処理に限外ろ過プロセスを付加し、その運転特性が検討された(前川)。脱窒・脱リンプロセスでは、ORP制御の検討(中西)、あるいは脱リンと貯蔵物質の関係(味禁)が明示。 2.充填・流動床型バイオリアクタグループ:上向流式汚泥床の都市下水処理における機能を汚濁物質の除去特性、汚泥性状、有機物回収とその資化という点から評価し、これらのリアクタの都市下水処理における位置づけを評価した(神山、宗宮、桃井)。一方、有機酸生成とメタン発酵における硫酸塩還元菌の役割を流動床を用いて明らかにした(松井)。 3.土壌・底泥型バイオリアクタ;土壌における嫌気性および通性嫌気性微生物群の有機物・窒素・リンの分解や質変換に及ぼす役割をベンチスケールカラムリアクタを用いて調べ、モデルが提案された(寺西、津野)。一方、底泥系では底泥と底層水間の物質輸送フラックスが評価され(楠田)あるいは河床生物膜構成微生物の有機物分析機能試験と菌の計数によって環境条件との対応が検討され(橘)、自浄作用が評価された。 4.付着型バイオリアクタ:泥殿・付着が卓越するろ床型嫌気性リアクタによる厨房排水処理実験より、動力学定数の決定および処理特性の把握がされた(松尾)。一方、付着生物膜内の生体学的構造や活性度に基づいて、主反応のシシュレーショんを行い、適切な操作条件(脱窒)を見出し(渡辺)、あるいは生物膜型メタン醗酵プロセスの安定性の評価(井上)がされた。
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