研究課題/領域番号 |
63302069
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
新井 正 立正大学, 文学部, 教授 (10062811)
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研究分担者 |
鈴木 啓介 東京都立大学, 理学部, 助手 (60145662)
深石 一夫 愛媛大学, 法文学部, 教授 (70002699)
水越 允治 三重大学, 人文学部, 教授 (10024423)
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キーワード | 東アジア / 雪氷 / 気候 / 熱収支 / 小氷期 |
研究概要 |
1.GMSの毎日の画像より、アジア大陸の冬の雲分布と地表面温度の分布図を作製した。華中の雨・雪は2月に集中していることが判った。 2.GMS画像より大陸の日本海沿岸の地形が、季節風の雪雲の分布に関係していることがわかった。このことにより、100万分の1地形図より、水文気候に関係する特徴のみをとり出した主題図を作製した。 3.中国の熱収支地図、農業気候図、気候図集、その他資料より、結氷・解氷・融雪の推定に必要な数値を読みとり、整理をした。すでに計算式は完成し、その精度についても中国太湖、日本諏訪湖で良好な結果を得ているので、次年度の早い時期に計算を行なう。なお、積雪分布図も作成中である。 4.日本の歴史時代の気候変化について、1810年〜1820年の冬に季節風が強く、寒冷であったことが古記録よりわかった。この年代の雪分布については次年度検討する。 5.日本の小氷期の冬の気候は、年代によりかなり寒暖の差があることがわかり、今後の解析の指針が作られた。 6.日本の26地域(市・町)での古日記、古記録による天気デ-タベ-スを作成した。デ-タの分析より、これらの史料が天気型に変換できるものであることがわかった。 7.明治時代の冬の降水量について分析を行ない、小氷期の現在との間をつなぐ方法を検討中である。
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