研究課題
総合研究(A)
1.ブロムモザイクウイルスのin vitroでの二本鎖RNA合成系を確立しまたウイルスがコ-ドする全ての蛋白質に対する抗体を作成した。これらを利用してRNAポリメラ-ゼによる二本鎖(ds)RNA合成シグナルを明らかにし、さらにRNAポリメラ-ゼの構成ペプチドを同定した。(古沢)2.アップルクロロティックリ-フスポットウイルス感染植物から5本のウイルス特異的dsRNAを検出した。この中で4.9×10^6の分子はウイルスゲノム複製型であった。(高橋)3.オオムギ黄萎ウイルス(BYDV)805株感染葉よりRNAの抽出法を確立した。各地から採集したBYDVのdsRNAの電気泳動パタ-ンからBYDV805株と異なる系統の存在が示唆された。4.野外で採集したキウリモザイクウイルス感染植物中におけるサテライトdsRNAの存否を指標として得た新たな4株のサテライトdsRNAの電気泳動移動度、生物学的諸性質、全塩基配列を決定した。(高浪)5.抗dsRNA抗体を作成した。この抗体を用いて、植物細胞中のdsRNAの分離法を検討し、イネ細胞からdsRNA様分子を分離した。(北川)6.ニンジンより分離された5種類の潜伏ウイルスは、ハイブリダイゼ-ション法で解析したところ、いずれも異なる塩基配列であった。キウリモザイクウイルスのdsRNAをフォトビオチンで標識してプロ-ブとするハイブリダイゼ-ション法を開発し、2pgRNAまで検出した。(奥田)7.各種サビ病菌とオオムギ斑葉病菌のウイルスの粒子形態、核酸ゲノム、血清学的性状、細胞内所在を究明し、さらに分布生態を調べた。(山下)8.イネ萎縮ウイルス(RDV)ゲノムセグメントの両末端領域の塩基配列を決定し末端共通保存配列を明らかにした。更にイネ黒条萎縮ウイルスとイネラギッドスタントウイルスの末端共通保存配列はRDVと異なることを明らかにした。(上田)
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